綿内克幸
遠い旅人 – 綿内克幸
風 遠くへ駆け抜けるような足どりで
まだ眠らぬぼくの想いを導いて
気まぐれな天使に歌声が届くまで
星屑にこの夜も穏やかに抱かれ
名も知れぬあの場所へ流れてく
僕は今 目を閉じて君を誘い出す
名も知れぬあの場所へもう一度 もう一度
ただいつでも空の蒼さを確かめたい
雨に濡れる花の輝きを見つめたい
走り出すこの路上は朝露に抱かれ
名も知れぬあの場所へ続いてる
僕は今 靴底に風をつめ込んで
あてのない旅人の夢を見る もう一度
燃えるような夏の口づけと
置き去りの涙を拾いに行く いつか
星屑にこの夜も穏やかに抱かれ
名も知れぬあの場所へ流れてく
僕は今 目を閉じて君を誘い出す
名も知れぬあの場所へもう一度 もう一度
もう一度
もう一度
もう一度