綿内克幸
-
僕は君を理解できない – 綿内克幸
僕は君のことを理解できないのさ僕は君のことを理解できないのさ君の宇宙じゃどんなメッセージが刺さるの僕は君の惑星を見つけられないのさ ほんの少しでも痛みを知ればいいの?ほんの少しでも君にとどきたいと手を伸ばした 月の満ちる夜も雨に濡れた六月の朝も心分かり合える誰かのこと人は探してる夏の風が街を吹き抜けてく僕は明日をあきらめないよ 僕は君の海で溺れかけの犬さ難破したのかも気づかない間抜けなセイラー プ…
-
雨雲 – 綿内克幸
突然の雨雲がお寺の町に影落とす頃急がなきゃ濡れちまうここらの夏は短いんだから甘くて儚く消えていくラムネの泡のよう八月は寂しげ ふるさとに置いた山々と風を今ふと思い出して懐かしさだけで暮らしていけないでもちょっと思い出したんだみんな夏の中 星空は優しいひと亡くしていくほどにまぶしいのかなあの頃の父親の歳を追い越してしまったなどこかでお祭りの匂い夢まで道づれに明日はまたどこかで ふるさとに置いたあの人…
-
Smile – 綿内克幸
すり切れたポケットに昨晩の夢の続きしまいながら君は今歩きだす 少しだるい背中を追い風の冷たさが確かな目覚めを教えてくれるよ 雲のほころびに抜けるような青がゆっくりと顔をのぞかせ始めている やがて降り注ぐ朝の陽射しは祈りに溢れ輝く街の色に Smileそしてささやかな忘れそうなよろこびの中に君は見つけるだろう Smile 坂道の向こうから転がる欠伸たちがシャボンのようにひとつずつ消えるよ 通り過ぎる人…
-
遠い旅人 – 綿内克幸
風 遠くへ駆け抜けるような足どりでまだ眠らぬぼくの想いを導いて気まぐれな天使に歌声が届くまで 星屑にこの夜も穏やかに抱かれ名も知れぬあの場所へ流れてく僕は今 目を閉じて君を誘い出す名も知れぬあの場所へもう一度 もう一度 ただいつでも空の蒼さを確かめたい雨に濡れる花の輝きを見つめたい 走り出すこの路上は朝露に抱かれ名も知れぬあの場所へ続いてる僕は今 靴底に風をつめ込んであてのない旅人の夢を見る もう…