四角い世界には あこがれだけ を
何度でも塗り重ね 詰め込むの
誰かの目ひとつ も 奪えなくても
わたしのためだけに 描き続けるの
すり減った 真っ赤なクレヨン
わたしのこころ
はみだした 塗り絵
間違いを 隠すように また
色を重ねる
白く、正しく
四角い世界には 幸せだけ を
何度でも塗り重ね 詰め込むの
姿 形、心、いつか変わる
あなたのほほえみも、閉じ込められたら…
七色に 夢を混ぜあわす ほどに
どうして、
濁ってしまうの
ああ、なんて 欲張りだったの
涙も瞬きも、もう わからない
壊れたキャンバスが 泣いているような
黒い絵の具に溺れ 沈む中
手さぐり、爪先で 闇をなぞった
か細いひとすじの、虹を みつけたの
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