水森かおり
-
夢洲ブルース – 水森かおり
夕暮れ迫る 大阪湾に灯がともる パビリオンウォータープラザの 波打ち際でひとり呑んでる チェコビール青い瞳に思いを馳せて大屋根リングも 涙で滲む夢洲は夢洲はかなわぬ未来を夢見た島よ あなたと出会った アメリカ館でともに眺めた月の石石黒、落合、薫堂と事前予約のシグネチャーふたりで作った思い出だけはコモンズ館にも飾れない夢洲は夢洲は輝くいのちを夢見た島よ 別れの辛さを流してほしい令和の人間洗濯機恋に破…
-
広島ひとりきり – 水森かおり
恋しい涙が 夜風に散って見上げる鯉城(おしろ)が 水面(みなも)にゆれる泣いて流れて 流川(ながれかわ)さみしい心に 明かりがほしい広島… 広島 ひとりきり寄り添うあなたは もういない 上手になんかは 愛せなかったつくしたつもりが 重荷になったふたり出逢った 宇品港(うじなこう)あの日に返って やりなおせたら広島… 広島 ひとりきり出船の汽笛も 泣いている はるかな空から 平和の鐘が優しく響いて …
-
国内線ターミナル – 水森かおり
こんなとこまで 追いかけて来て馬鹿ねあなたは ひどいひとわざと冷たく 別れて行こうと涙をかくした 私なのに夜間飛行で 高知の空へ身を焼くこの恋 さよならするのごめんね ごめんね もう疲れたの…あなたの胸には 戻れない つらい未練が 残らぬように嫁ぐ話を したのです本当にその男(ひと) 愛しているのか?聞かれて何(なん)にも 言えなかった土佐の夕凪 茜の空に小さな幸せ ほしいだけなのごめんね ごめん…
-
春が来ました寺泊 – 水森かおり
どんなに悲しい 別れでさえも時は優しく 過去(むかし)に変える空の青さよ 流れる雲よ春が来ました わたしの春が列車に ゆられて 寺泊逢えてよかった あなたに逢えて夢を 夢を ありがとう あなたを最後の 人だと決めて生きて行きます 命の限り波を渡って カモメが帰る島の向こうに 夕日は沈む星空 潮騒 寺泊逢えてよかった あなたに逢えて愛を 愛を ありがとう 列車に ゆられて 寺泊明日も晴れる 二人のた…
-
屋久島ひとり旅 – 水森かおり
屋久島は ひと月に三十五日 雨が降るというガイドブックを 頼りにひとり恋に終わりを 告げる旅船を降りれば 迎える風に何か変われる 気がします 「おかしいよ 泣くなんて泣くほどまでの 恋じゃないだろう」森の静寂(しじま)で 仰いだ空にあなたの言葉が 木霊(こだま)する辿り着けない 恋だと私知っていながら 馬鹿でした 雨よ降れ もっと降れ悲しみ全部 洗い流すように命溢れる 縄文杉よなんて私は ちっぽけ…
-
雨の五稜郭 – 水森かおり
小雨に煙る 函館は淋しい女に 夜景(あかり)もにじむ迷いを捨てる 旅なのに優しい面影 また浮かぶ愛した人は あなただけ歩き疲れて たどり着くどうして別れが 来るのでしょうか…今だけ泣かせて 雨の五稜郭 気づきもしない ほころびがいつしか大きく なってたなんて忘れることが できるまで女の旅路は また続く愛した人は あなただけひとり渡った 一の橋離れた心は 戻らないのね…今だけ泣かせて 雨の五稜郭 愛…
-
もしもピアノが弾けたなら – 水森かおり
もしもピアノが弾けたなら思いのすべてを歌にしてきみに伝えることだろう 雨が降る日は雨のよに風吹く夜には風のよに晴れた朝には晴れやかに だけど ぼくにはピアノがないきみに聴かせる腕もない心はいつでも半開き伝える言葉が残されるアア アー アア………残される もしもピアノが弾けたなら小さな灯りを一つつけきみに聴かせることだろう 人を愛したよろこびや心が通わぬ悲しみやおさえきれない情熱や だけどぼくにはピ…
-
壊れかけのRadio – 水森かおり
何も聞こえない 何も聞かせてくれない僕の身体が昔より 大人になったからなのかベッドに置いていた 初めて買った黒いラジオいくつものメロディーが いくつもの時代を作った 思春期に少年から大人に変わる道を探していた汚れもないままに飾られた行きばのない 押し寄せる人波に本当の幸せ教えてよ 壊れかけのRadio いつも聞こえてた いつも聞かせてくれてた窓ごしに空をみたら かすかな勇気が生まれたラジオは知って…
-
季節の中で – 水森かおり
うつむきかけた 貴方の前を静かに 時は流れめぐる めぐる季節の中で貴方は何を 見つけるだろう 海の青さに とまどうように飛びかう 鳥のようにはばたけ高く はばたけ強く小さな つばさひろげめぐる めぐる季節の中で貴方は何を 見つけるだろう 昇る朝日の まぶしさの中はるかな 空をめざしはばたけ高く はばたけ強く貴方の旅が はじまるめぐる めぐる季節の中で貴方は何を 見つけるだろう 人気の新着歌詞 コー…
-
時の過ぎゆくままに – 水森かおり
あなたはすっかり つかれてしまい生きてることさえ いやだと泣いたこわれたピアノで 想い出の歌片手でひいては ためいきついた 時の過ぎゆくままに この身をまかせ男と女が ただよいながら堕ちてゆくのも しあわせだよと二人つめたい からだ合わせる からだの傷なら なおせるけれど心のいたでは いやせはしない小指に食い込む 指輪を見つめあなたは昔を 思って泣いた 時の過ぎゆくままに この身をまかせ男と女が …