文藝天国

初恋 – 文藝天国

肌の白さに期待して
また唾を飲み込む。指を滑らす。
君を見てると恋とは如何に
底なき様が美しいけど。あゝ

晴れ渡っては堂々
咲き乱れてはとうとう、
僕の胸の中掻き乱され
君のことをずっと恋焦がれてたのに
気がつけばもう。

汗ばむ手足、僕の鼓動も
隠し切るのは難しいけど
触れた口元
春の気配に丸呑みされて
溶けて混ざれる。あゝ

こんなことで今日も
舞い上がっている相当
あゝ季節に一人、取り残され
君のことをずっと待ち続けてたのに
振り向けばもう。

いつしか、君は芽吹いた、
冬の寒さのうちに。
いつから、散り際だった?
終わりの見え始めた
花咲く街路
離した手のもう届かない場所で、
かがやく君を見たんだ。
砕け散る。それも春

晴れ渡っては焦燥
咲き誇ってはとうとう、
僕の胸の中掻き回され
君のことをずっと恋焦がれてたのに
気がつけばもう。

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