小野寺陽介
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開運橋から – 小野寺陽介
染まる黄昏の 開運橋から君が振り返る 澄んだその瞳でこの橋を渡るとき 今、この瞬間離したくない… 行くなよと…心が駆け出す恋しくて 恋しくて 君を抱き寄せ赤い 赤い 夕陽が照らしてた 時が止まるよな 開運橋からそっと覗き込む 潤む瞳を見たこの橋を渡るとき 今、心誓う生きてゆきたい…二人して…幸せ探してありふれた ありふれた 暮らしの中でずっと ずっと 肩寄せ歩きたい この橋を渡るとき 今、手をつな…
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みちのく恋しずく – 小野寺陽介
ふたりで登った 立石寺(やまでら)に小雪纏(まと)った 冬景色長い石段 芭蕉の石碑(せきひ)あなたの笑顔に 逢えなくて何故かこころが 淋しがる遠い想い出 みちのく恋しずく 面影どうして ついてくるつめたい風が 胸を突(つ)く赤いお堂に 誘われながらあの日に帰れば ただひとり頬にこぼれる 一滴(ひとしずく)遠い想い出 みちのく夢の跡 雪解け・春待つ 立石寺(やまでら)に納めてきます 恋懺悔ふたり眺め…
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最期の笑顔 – 小野寺陽介
あなたの声が 聞きたくて心の引き出し 開けてみる一緒に過ごした 思い出が胸にいっぱい 溢れ出す「ありがとう」と目を閉じた最期(さいご)の笑顔を 忘れないあの言葉 お守りに僕も幸せ探します 歩き疲れて 振り向けば陽炎(かげろう)みたいに あなたが浮かぶ小さな声で 口ずさむうつむき加減の 流行歌「ありがとう」と目を閉じた最期(さいご)の笑顔を 忘れないあの言葉 お守りに僕も幸せ探します しばらくぶりの…
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ばあちゃんの背中 – 小野寺陽介
いつもみんなを 思ってるばあちゃんの背中おんぶばかりを せがんでは背中に頬あて 目を閉じた小さいけれど あたたかいあなたのぬくもり 忘れない 肩もみ券を プレゼントばあちゃんの背中働くあなた 肩の荷を少しだけでも ほぐしたい小さいけれど あたたかいありがとうの 恩返し いつのまにか 丸まったばあちゃんの背中いろんな夢を 背負(しょ)い込んだ優しさあふれる 面影が小さいけれど あたたかいあなたのぬく…
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ありがとう – 小野寺陽介
忘れちゃならない あの日の友に会いたくなったら 会いに行こう遠く離れた 古里の 想いが募る出羽の街生まれ育った あの場所にありがとうが言いたくて心に決めた事がある忘れちゃならない あの頃の夢 何度も泣いた あの日の涙こぼれて落ちた 夢ひとつ古里あるから 頑張れる 元気をくれた庄内平野生まれ育った あの場所に頑張ってると言いたくて心に決めた事がある忘れちゃならない あの日の涙 無償の愛を 届ける両親…