塩見陽山

風雪海峡 – 塩見陽山

海に向かって 吠えている
風は男の 心意気
一つしかない 命なら
命の限り 生きてやる
吹雪く荒海 波飛沫
越える浮世の 風雪海峡

ひとり男が 乗る船は
地図に載らない 夢航路
時化りゃ荒くれ 地獄波
楽になるなら なれるのに
苦労承知の いっき酒
呑んで乗り出す 風雪海峡

凪に舳先で 空を見る
月がおまえの 顔になる
苦労ばかりを させながら
ひとり漕ぎ出す 身勝手さ
花の港は もうすぐだ
情け濡らすな 風雪海峡

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