君島大空
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きさらぎ – 君島大空
夕闇が飲み込んだ町で迷子のふりをして帰れなくなりたくて僕は針を回してた一秒毎に巻き戻していたよ なんだか怖くて目をつむったふたりはどこへも行けそうね、って、小さく笑うよ 結び目を探さないで?そんなところに僕はいないから次の駅まで魔法をかけてよ何度も なんだか怖くて目をつむったふたりはどこへも行けそうね、って小さく…何度も頬つねって、小さく笑うよ 人気の新着歌詞 火傷に雨 – 君島大空 …
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遺構 – 君島大空
大変だ定員が溢れてたわむ空見えた全て教えたくなった(形ばかりで騒がしい…) 「ねえ、この窓で海は見れるかな?」「どうだろう…」そこで切れてしまった遠い波のね、さざめいた 君が笑うとこの部屋はもう明るいそれでいいさようなら新しい名前をそっと湛える 『なんで?忘れないで?』映らない海は溢れ出してる『消えていった君は装丁じゃない』『誰…?』『幽霊さ』(散々途切れてる…)『君を誰が決められるの?』 随分前…
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向こう髪 – 君島大空
真新しい眠りの中で君の名を呼ぶ繋がれど叫ぶ腐りゆく記憶を乗せて回り出すのは針のない文字盤 寒さに気圧されながら 海射抜く光で手の内を見紛おうと甘い囁きは砕け「冷たくなってゆくのよ」忘れたくなる世界で君の目を見てる 青さよ!落書きを徒然と焼き尽くし走ってく、弾んでる 揺れる向こう髪に星を撒き散らし踊り出しそうな夜も君の目の中に今連れてゆくんだ涙を隠した両手のぼろぼろの袖を飛び越えてゆくつもりのステッ…
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世界はここで回るよ – 君島大空
世界はここで回るよ鍵の増えた陽だまりで舞い上がる埃の中で瞼が閉じるのを待ってる 怖いけどあなたは好きで震える手で触れてみた途端にあなたが次の季節に変わる 何度も名前を呼んで最後の夜の向こうから 鉄でできた街の向こう悪い瓦斯は空も溶かすここにいる限り見えない ひび割れた窓に映った世界はここで回るよ鍵の増えた行き止まりでそんなふうに笑えたら同じ夜に眠れたなら 春の海のその先へ降り積もる声は繰り返す「魔…
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白い花 – 君島大空
白い花の落とす影のそれすら白ければその目はもう長い夜に吸い込まれずに済むの?瞼閉じてから僕は君を見つけるよ 幽霊みたいになって君の胸に滑り込もう遠い窓から懲りもせずに新しい煙草に火をつけて 振り向けば夏が来るけど鍵は開けておいてよ笑い方忘れたなら走ってゆくよいつでも 誰よりも早く朝陽が君を抱きしめるよりそれよりも早く君の窓を僕はすり抜けて 幽霊みたいになって溶け出した夜を抜けてそっと降り積もる羽根…
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装置 – 君島大空
飛び散る 夏の硝子の中へ消えていく君は上手く笑うそれすら金属で編んだ都合のいい幻さ息を止めたまま走り抜けてしまえそう 涙の落ちる速度で 掻き消されてゆくからお願いだよ この夕暮れを私の目の前へ滑り降りてきて! 止まぬ雨すら 急かすように胸に飛び込んで壊れそうだ 沈む世界が手を振るほどに燃え映る届きそうな虹の上 笑えないのは、この掌は、私だけに見えるあなただけが降り積もるでたらめな空 ひっくり返した…
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No heavenly – 君島大空
僕にしか聴こえない言葉で話してくれ「あなたの隣にいるのよ」最後の時のことどこまで話したっけ?「何度も繰り返してほしいの」 いつか見せようと取っておいたんだきらきらした胸をくすぐる温度を天国みたいに錆びついた夢からの覚め方を 僕にしか聴こえない言葉で話してくれあなたの目の前にいるのよ 使い捨ての肌だから爪立てることはないだろう頑是ない闇の中傷はつくよ勝手にほっといてそれでもあなたは忘れてしまうから大…
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ぬい – 君島大空
「涙なんて枯れたわ」「嘘が上手くなっただけさ」“忙しない日々”が忘れさせていくんだって!新しい匂いで胸は満たされてゆく?「横目に伸びてく幼い僕を許して」 目が合った! やっとね 終わり際で絵に描いた空の夜の手前でまた遊べるような気がしたよ 抱きしめる度にはぐれて遠退く僕らはきっと手を繋いでいるから物足らなくていいのさ!夕暮れに手を伸ばしたらきみの匂いがそっときらめくなら振り向かなくていいかな 「隠…
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都合 – 君島大空
腐って隅で泣いてたの戸惑いも影になる歪んだ世界ではまともにさみしくって「言葉を飲んで殺してたら、いつか目もくれられず冷めていくのさ」なんて哀しいわ 不思議なくらい熱い吐息で目が冴えてから胸騒ぎに似て頭の中が真っ白さ さあ、ねえ聞かせて言わなくても分かるだなんて嘘っぱちさ崩れていく夕暮れが砕いた青に染まる君の目も 繋いだ夜を引き伸ばそうできるだけ長く細く途切れてしまわぬようにできるだけ思い出そう「全…
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午後の反射光 – 君島大空
「睫毛の隙間 踊る光を掬い取れたらすぐに見せてあげる」空をめくれば いつか飛び越えた夜も見つけた 「ねえ 宙を待っていたの 終わらないように声を繋いで」「ねえ それと言わず教えてよ 曖昧なトーン耳打ちで」 懲りもせずまた夢の破片弄り色違い掴んで灼け爛れても届きそう、今ならきっと、と繰り返す あなたが笑うたびに その滲んだ右の眼から溢れ出す光はいつも君を奪い去る きっと止まらないねずっと伸びてゆけよ…