私の花はなんの花
艶ややかなカトレアの花かな
心の美しいスズランの花かな
海の好きなハマナスの花かな
私の花はなんの花
母の愛のようなバラの花かな
ちょっとすましたユリの花かな
水遊び好きなスイレンの花かな
私の花はなんの花
スマートなチューリップの花かな
いつもの明るいヒマワリの花かな
山の好きなエーデルワイスの花かな
私の花はなんの花
さわやかな朝顔の花かな
可愛い小菊の花かな
優しくつつむレイの花かな
私の花がありました
お話ししない花でした
名前もない花でした
黒い造花の花でした
花でした
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ビッショリ汚れた手拭いを腰にゆわえてトボトボと死人でもあるまいによ自分の家の前で立ち止まり覚悟を決めてドアを押す地獄でもあるまいによ生きてるって言ってみろ生きて
夜へ急ぐ人が居りゃその肩とめる人も居る黙って過ぎる人が居りゃ笑って見てる人も居るかんかん照りの昼は恐い正体あらわす夜も恐いもえる恋ほどもろい恋私の心の深い闇の中
首が枯れ うなだれた会話足どり軽く いっちゃった屍向かい来る 闇の刃に悪魔のさしだす舌に何ひとつとて今武装に足る言葉などないのだ武装に足る言葉などないのだアーア
流れてそして君ボロボロになるのだや君夢は はてなく宙舞い雲みたいに漠々とあるのだや生きても 生きてもワルツ死んでも 死んでもワルツ出会いも 出会いもワルツ別れも
長い影が 無数にのびている風は眠ったように 今のどかだ誰もが兎になって 眼を閉じ性格の節々が 疼き出したぞ何が死だ! 生でもないくせに!気狂いになる時から生きる
可哀想なトドと可哀想な人間に唄います北海道の空と海の蒼かき分けるように生きてゆく動物達役に立てば善だってさ役に立たなきゃ悪だってさ誰が断を下したんだよトドを殺す
泣いておさまる 恋がありゃ5円玉ひとつと 一緒にね持ち歩くぞ 持ち歩くぞ許してこだわる 親がいりゃ爪をけずって スープにして呑ませてあげるよ呑ませてあげるよ悩ん
汚れちまった悲しみに今日も小雪の降りかかる汚れちまった悲しみに今日も風さえ吹きすぎる汚れちまった悲しみはたとえば狐の革ごろも汚れちまった悲しみは小雪のかかってち
幾時代かがありまして茶色い戦争ありました幾時代かがありまして茶色い戦争ありましたサーカス小屋は高い梁そこに一つのブランコだサーカス小屋は高い梁見えるともないブラ
秋空は鈍色にしてその馬の瞳のひかり水かれて落つる百合花ああこころうつろなるかな神もなくしるべもなくて窓近くおみなのゆきぬ白き空盲いてありて白き風冷たくありぬ窓際
ワイヤーでその首をきつくきつく締めあげりゃシワが沢山できるだろうな鉞で足首をめちゃくちゃ殴ったらまっかな命がでてくるだろうな機関銃をその顔に向けてズドンと撃った
故里の駅にあるざらざら乾いたのどかさが俺の刃物に泥を塗る殺されたくないなら殺せ殺したくないなら首括れ優しさが街を焼けば卑しさそれに水かける俺の心臓は水びたし殺さ
善事と悪事は 誰決めるあなたの人生 誰決める生きてる感じが 欲しいから生きてる感じが 欲しいから夜が来る度 家を出て夜が来る度 家を出て俺は生首 さがしてる生気
風にとび込まれるよりは風の中へととび込んでやりたい過去に追われるよりは未来を逃げ廻ってやりたい勇気をさしのべられるよりは沈黙の友情に感謝してやりたいくだり坂を走
歩道橋の上から愛が見える汗を拭き乍らセールスマン風の男が歩いてくかごの中で鳥は狂い乍ら死んだ枯れてうつむく赤いとうがらしの花歩道橋の上から愛が見える僕死ぬのは厭
喋るうまさより黙るうまさがこれからは大切だよ唄ってるもいいし聴いてるもいいしらしさが出ていればだよ鉛筆の重さに自分の哀しさをのせてやる夢を見たよ似合った青春だよ