エイハブ

ある男 – エイハブ

下んねぇ
待っていたのは
選んだ道が間違っていないか
確かめるだけみたいな人生
兎角つまんねぇ
やる気も意義も見出して
それでも尚苦しいとか贅沢なんだろうか

きっと間違えた
でも、何処からこうだった?
どろどろ溶けた脳、知覚した
もう八方塞がった
それでも尚僕は生きていた
鳴り止まない心臓が
まだ歩けよと叫んでいる

そうさ、僕はまだ信じてる
飾れない気持ちだけを信じている
死ねないから僕らは生きている
それだけだけれど、まだしがみつく
歩いて歩いて歩いて歩いて歩いて
歩いて歩いて疲れてしまった
心ゆくまで
知りたかった筈なのに

寝て、起きて、メシ食って、ただ言われたまま生きて
寝て、起きて、メシ食って、この気持ちに蓋をして
寝て、起きて、メシ食って、好きだった事忘れて
なんだって良いやって、考えないでようぜ

忘れていた事ばかりだろ
喜びの賞味の期限は短いの
叶わないことだけ覚えてて
全てが灰色だった今日まで
誰かの所為じゃないから苦しくて
夢のように覚めて終わらないからさ
呪うのさ自分を
それでも尚僕は生きていた
鳴り止まない心臓が
まだ歩けよと叫んでいる

そうさ、僕はまだ信じてる
飾れない気持ちだけを信じている
死ねないから僕らは生きている
それだけだけれど、まだしがみつく
歩いて歩いて歩いて歩いて歩いて
歩いて歩いて歩いてきたって
誇る事だけ許されていいはずで

寝て、起きて、メシ食って、もう言われたまま生きねぇ
寝て、起きて、メシ食って、この気持ちは嘘ではねぇ
寝て、起きて、メシ食って、好きだった事を知って
寝て、起きて、メシ食って、今日までを認めたいな

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