あなたのお母さんは鏡の向こうで笑っている
あなたのおばあちゃんは写真の中で笑っている
君のまなざし おばあちゃんと変わらない
おばあちゃんも少女 永久に少女
君のまばたき お母さんと変わらない
お母さんも少女 永遠に少女
1945年 焼け死んだあの娘は15才だった
膨れあがった腹から飛び出た内臓がとてつもなく臭い
それを犬が食う
その犬を叩き殺して大鍋にブチこんで食らう
泣きながら食らう
とてつもなく臭い
臭い 臭い 臭い とても臭い
臭い 臭い 臭い
君は考えている 世の中なんてしょうもない
君は確かめている 大人はみんなうそばかり
君は間違ってる 人間なんてそんなもんだ
君は探している
あなたの思い出はガレキの中に埋まっている
あなたの恋人はこの世の果てで笑っている
1945年 流れ弾が刺さった
傷口が腐った かきむしった
爛れた 壊れた 泥の川の水を呑んだ
誰かが歌っていた その声はすぐに消えた
酒を持ってこい 男が大声で叫んだ
そいつはすでに死んでいた
その顔は笑っていた
ここはとても暗い
暗い 暗い 暗い
とても暗い
君は考えている 世の中なんてしょうもない
君はあきらめている 大人はみんなうそばかり
君は間違ってる 人間なんてそんなもんだ
君は探している
探せ 探せ 探せ
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