ああUNUBOREの度合いを計っている ああウイスキーが空になる
ああ酒場にくり出し馬鹿になる 酔いの果ての自意識過剰で場が騒ぐ
ああ そこらに転がる五合ビン
ああ 恥も忘れて酔っぱらい
酔えば人は誰でも大統領 ああ正当化のせめぎあい
UNUBOREを自覚せんといかんと思いつつ 気付けば空の五合ビン
冷凍都市が冬・冬・冬。
ウイスキーで酔い過ぎ 低音で揺れるグラスの水滴
その46度の半透明が自我に及ぼす影響を俺は必死こいて考えていた
アルカホールの過剰摂取は胃酸の流出を増加させると同時に
自己客観をマヒらす
時には自分にとって都合が悪い事象を紛らわす
ああ そこらに転がる五合ビン
ああ 恥も忘れて酔っぱらい
酔狂を悪いとは思わん なぜなら俺自身、今まさに酔っぱらっているからだ
たいていビールからハードリカーに移行するが、すっとばして俺はもう五合
をGOしていた 一瞬、ムカツキを確認したが、
今の俺にみなぎる自信のほうが
勝った 空けた そして俺はドアを開けた
空気感が冬だ 短パンでいきがる小学生の決して明るいとはいえん行く末を
勝手に想像しながら俺は自販機のワンカップを手のひらでぐるぐると
弄んでいた
俺のその余裕 転がる 割れて飛び散る 俺のカッコつけた苦笑い
アホのような顔してあわてふためいたくせに
ああ割れて飛び散るワンカップ
ああ 冷凍都市は冬だった
ああ そこらに転がる五合ビン
ああ 恥も忘れて酔っぱらい
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