メロウ – shuri

紡いだ言葉の波に
どれだけ愛を滲ませても
あなたに届かないのなら
わたしに歌はいらないから

星影差し込む海へ
あなたもここに辿り着くの？
わたしの大切なものを
惜しまず全て捧げましょう

冷たい床に沈む
揺れる部屋の水面
すぐに溶けて　消えてしまう
泡沫を見る

月浮かぶ　静かな夜
僅かな願いを
1人では立てないほど
風よ吹けよ

今夜もページをめくる
悲しく愛しい　おとぎ話
あなたと踊れないのなら
わたしに足はいらないから

綺麗な夜は誘う
揺れる街の水面に
いっそひとり身を投げたら
泣いてくれますか？

いつのまに　溺れてた
泳ぎを忘れて
流される　流されてく
暗い海へと

ただ少し　ほんの少し
優しい嘘で抱いてくれたら
思いを残さず　泡になるわ
まるで人魚姫のよう

今だけは　夢の中
素敵なワルツを
刺すような　痛みも
覚えていよう

陽の光　静かな朝
最後の祈りを
どうか　永遠に
あなたの旅路が
凪いでいてと