Ryo Umekawa
-
覚えてろ少年 – Ryo Umekawa
覚えてろ少年サンタクロースはいないよこの先の欲しいモノは自分で見つけなきゃね 玩具とか全部置いていって鞄は少し軽くしておいて毎日大好きな電車に乗るんだよ もう泣くなよ少年この先がキツイぞ日曜の朝の正義の味方はいないから アニメは程々にして少しはニュースでも入れといて悪の組織に笑われないようにしよう また今日が終わっていくまた少し歳をとる一体奴等はどこに向かっているんだでもとにかくついて行く ただず…
-
秘すれば花 – Ryo Umekawa
私の中に収まんないその手両足を縛っているんですか?“滅相もないこの一生涯あなたに仕える次第です” どちら様ですか?もうお帰り願えますか?そう言うとニヤっとして首を傾げる 鳶が鷹を生むとはよく言ったもので鷹を生んだ鳶は鳶で生きていくんですか?“滅相もないその才能のお陰の様でありますので” どちら様ですか?もうお帰り願えますか?そう言うと指差した。喉の下の方 これじゃ不完全勝利です更に言えば逆転不条理…
-
言い得て妙 – Ryo Umekawa
でも僕は大人になるんだねなんだ見た目だけしっかりしてなにも変わってないけどでも僕はいつか忘れるんだねだからここに置いていくんだ綺麗なままの姿で でも でも、僕は妥協を知るんだねどうやら他は知らないみたいであまり口にしないけど15 畳の1LDK鍵は今日もあいてる泥の様に生きてる泥の様にね 泥は今日も夢を見る明日は何を見るだろう でも パッと弾ける6秒半消えてはくれなかったその将来もその後悔もなあどう…
-
MUJINA – Ryo Umekawa
冴えないし口臭いそれに丸まるばっかりだ精一杯下を見てはまだまだ大丈夫だまだ大丈夫だって 界隈では口デカいだけどリアルはサッパリだ目一杯嘘を見ても嘘を見ても前見えない 映えないのは糞食らえこれじゃあやれやれガッカリだ精一杯上を見てはまだまだ足りないなまだ足りないな もったいないとかケチ臭いだけど本当は金無いんだ目一杯嘘を見ても嘘を見ても前見えない 鷹を括ったの最後に前に倣え虎にきっと成れないのに終わ…
-
知らぬが仏 – Ryo Umekawa
軽々しくそのパンを咥えてるんだ更々その代償に見合っている一、二の三、四で悟ってでも二、二の三、四で忘れて知らぬがPRRお勉強代なら全然安くない 軽々しくその照準を覗いているんだカラカラプラスチッキーな音鳴っている一、二の三、四でジャムってでも二、二の三、四でジャクって知らぬがPRRお勉強代なら全然安くない から騒ぎとある恥晒しの衝動Butどっかは現実で馬鹿な君に解からない様だけど知らない方がラッキ…
-
泥に灸 – Ryo Umekawa
悲しいことと悦の音は嗜好品だってどうも産む機械故障多すぎだ思考は遂にショート 正しいことも上も下も未亡人だって今日も修理代底をついた昨日のせいでしょう もう精は尽くした壊れかけのプライドを拙い脚立にして届くような距離と その手を伸ばしたら脚立は倒れた明日も信ずのでしょう届くような距離と あなたを思った一皿の味の方はいかがでしょう この味はもう香りすらもう 私だけが解かってんでしょ 誰かを思った一皿…
-
週末のマーチ – Ryo Umekawa
初めはみんな同じ場所クラウチングスタートで歩幅小さく声は大きく未だスーツに慣れないが 足らない端っこを足らない頭一つで考えて 列を乱すまじと 走れ少女何を選ぶとも厚化粧の裏で泣いていても笑え今日も明日が見えぬとも 然程周りは気にしていない もう全部が全部嫌いになった分かんないだろうな2日寝込んで完敗いい加減にしろって どっかの誰かの生活を羨みながら5日煮込んだスープを飲み残さないようにって 今日も…
-
うそつきの母 – Ryo Umekawa
そろそろ寝る時間ねテレビを消して歯を磨いて少しくらいはいいでしょもう少しだけだよ じゃあ少しだけ話をしよう改まって膝を折ってこの先も越えられない壁に出会うだろう だから鞄の端っこだって構わない鍵は持ってて心の端っこだって構わない弱い虫ちょっとは飼い慣らしておくんだよ 顔を見た時も電話の向こうでも「大丈夫」って素っ気無いから一つだけお説教を垂れるとしたらもう逃げることを恥じらわないでよじゃないと始ま…