初めてのキスの味なんて忘れてしまった
でも忘れられないキスもあって
そうだよ
もちろんそうさ
「君がため惜しからざりし命さへ
ながくもがなと思ひけるかな」
今更かい?
やはり遅いかい?
こんな顔をみせるのは
君の前だけに決まっているだろ
普通ならこんなにも泣けないぜ
今更思い出すのは君の事に決まっているだろ
命かけると言っても
肝心な人はそばにいてくれない
溢れる泣き言
どこを探しても救われない
気づいていたのに無視をしていた
因果応報、自業自得の罠
運命的な出会い
今になって美化してみても
底が知れる気がして
またいつもみたいに迷惑ですか
持て余したまま処理の仕方もわからない恋
他の誰かにあげられないよ
あの時の君ならわかってくれたでしょう?
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いつだってなかなか既読にならない未読のままのラインが不安で君が少し会いたいって言うから思わず飛び出した午後8時こらえきれずかけてしまう電話夜の高速道路耳に飛び込
予定より少し遅れて家に来るいつものことだから特に何も思わないでも今日はちょっと違うただ荷物をまとめるだけの日「少し袋が小さいね」「思ってたより置いてたんだね」っ
冬の寒さに負けないように凍えぬように寄り添っていた僕らのコートは気がつけば半袖のシャツに変わっていたそしてなかなか「会いたい」が言えなくなった何がそうさせたんだ
今でも君のこと考えれば死にたくなるほど好きなのに何がいけなかったんだ「何もかも全て全部君のおかげでした」でも口癖にしとけばよかったのかなスキとかキライとかそんな
いなくなったことをまだ受け入れられないで君とよく行った場所へ気がつけば向かう始末で海の見える公園 その先の海岸線へ靴に砂が入ろうが濡れようが構わず泣いていた目の
君のもので溢れてる部屋で今朝も目覚めて黄色い歯ブラシ みつめながら歯を磨くあぁ そうかもう全部夢じゃなかったんだ今日はもう休んでしまおうってまた布団に入る枕には
まだ明るいのにつく街灯坂の上の展望台もいつもと変わらないはずなのに道はいつもより広く見え同じ僕の左手に冷たい風がすり抜けてゆく「週に1~2回しか会えない」って愚
見渡しても君の物は何もなかった綺麗に片付いた部屋は本当居心地が悪かった左耳にぶら下がったままのピアスにまた触れた唯一残った君との繋がりだった君の物で散らかった部
どうせならバレないようにしてほしかった本当アナタって人はバカな人だよねどうせならバカな私を演じていればよかったバレてないフリでもしとけばよかったな気がつけばアナ
助手席に乗せた君の膝の上には大きな荷物交わす会話もほとんど無く眉の上だった前髪を顎の下まで伸ばす間にさ僕ら何があったんだ思いつかないな中途半端な遠い距離を埋めて
もう帰ろうふたり出会った頃に手を繋ぐだけで鼓動が高鳴っていたあの頃にふたりの写真を消す覚悟はまだない不意に見返してまた苦しくなる君はこうやって見返すこと無いんだ
「ずっと前から好きでした」今更言ってまたやり直したい巻き戻らない思い出のテープ記憶は絡まったまま同じ所ばっか再生繰り返したところで惰性一緒になる前の楽しい感じと
一生恋していたいと思う君に出会ったと思い込んでいたんだ勘違い 見当違い イタい ツラい わかってない 情けないって思わないでいつか一緒になれたらいいね式はちゃん
顔を見ればまだ終わらせられそうにないって言うなら別れる必要ないでしょ最近なんだか冷たい今どう思っているのか確かめてみたい5月下旬、窓からの夜風と返事は冷たかった
どうして今日なんだ部屋の真ん中で向かいあってるそんな目をして僕を見ないで身支度をしたのに無駄にするのかいひとつ歳を重ね、もらった言葉「もう終わりにしたい」だった
暖かくなった柔らかく差し込む太陽鬱陶しいほど綺麗な色して深く僕に突き刺さったピンク色の景色見慣れてたはずなのに君と見た日は輝いて見えてた、もう一年たつのか「今年
伸ばしていた前髪は短かった知らないピアスを刺していたそりゃあれから随分経ったもんな同窓会、そんな理由でも無いと会えないその目にどんな風に映るかな「何も変わってな
茶色い髪は黒に戻った苦くて飲めないビールが飲めたあの車は売りに出した君の知らない僕に少し変わっていた映画をひとりで感動して出しっぱなしにしたドライヤーは次の日そ
今でも会える距離を保っていたいのはまだ忘れられないほどの恋に浸ってるから今でもまだやり直せる気がしてるだって血が滲むほど愛したって壊れないから疲れたら会いたくな
「見渡す限り恋の色をしているね」とはにかむいつのまにかそんなことも思い出の一つになって「そんな人もいたね」なんていつか言われてしまうのか嘘だったかの様に忘れられ