雨の日 風の日も ひたすらにかいたんだ
鉛筆で走り抜いた道のりが財産だ
だけど 消しゴムが這いずり回る
この道も 等しく 愛しく思う
言葉は書く じゃなくて引っかく
だから文字は消えたって爪跡は残ってる
ノート上で消されてった数多のフレーズが
作品の完成を下から見ている
これだ！って閃いて一心にかき綴り
やっぱ違うかぁって頭を掻き毟り
呻き声をあげながら悶えた日々
地獄 天国 行ったり来たり
壮大なドラマの始まりの名場面は
ペン先とノートがぶつかり合った交差点
よく辿りついたな ここからは任せろ
バトンはこの声が受け取ったぞ さぁ行こう
白い紙は二次元 ペンが降りて三次元
過去の記憶 かき綴れば四次元
その曲が人に届き歌い継がれたら
遥か先 俺のいない未来だって行ける
白い紙は二次元 ペンが降りて三次元
過去の記憶 かき綴れば四次元
その曲が人に届き歌い継がれたら
遥か先 俺のいない未来だって
「お前好きな事で金 貰ってる癖に文句言うなよ」
なんて言うなよ
好きな事だからこそ言いたくもなるんだよ
魂に値札をつける闘いさ
捨てるべきエゴ 守るべきプライド
その違い血眼になって見極める
頂いた評価 実はそれがジョーカー
自分見失う事もしょっちゅう
なぁ絶望の色ってさ 真っ黒じゃないよな
何もかけず手付かずの紙は真っ白だ
俯く自分の影だけが映る
パタリと横たわる鉛筆
残念賞のティッシュじゃ拭えない涙が
ポタリ ポタリと落ちてった
それがまるでこの道のピリオドに見えて
慌てて指で引っ掻いて読点に変えた
白い紙は二次元 ペンが降りて三次元
過去の記憶 かき綴れば四次元
その曲が人に届き歌い継がれたら
遥か先 俺のいない未来だって行ける
白い紙は二次元 ペンが降りて三次元
過去の記憶 かき綴れば四次元
その曲が人に届き歌い継がれたら
遥か先 俺のいない未来だって
行けるよ
なんて 本当かな？
こんなにも こんなにもこの身を捧げているのに
創作の女神よ あなたは素っ気ない
どれだけ呼んだってこちらを振り向いてはくれない
ならばもういい！と別れの手紙 かいて折り畳み
天へと投げた紙飛行機
これでサヨナラ その筈なのだが
上空で風に煽られてくるり宙返り
胸に舞い戻ってぶっ刺さって抜けない
あなたを忘れられない
なんだよ 結局は惚気話か
どれだけ愚痴や弱音を溢したところで
所詮は生き甲斐との痴話喧嘩
ヒューヒュー！熱いね～！ てなもんか
ひとりでの散歩さえあんたとのデートだ
するべきオシャレはたった一つだけ
真っ赤な薔薇の代わりに胸ポケ
刺したメモ帳とボールペンだぜ
「あいしてる」
白い紙は二次元 ペンが降りて三次元
過去の記憶 かき綴れば四次元
その曲が人に届き歌い継がれたら
遥か先 俺のいない未来だって行ける
白い紙は二次元 ペンが降りて三次元
過去の記憶 かき綴れば四次元
その曲が人に届き歌い継がれたら
遥か先 俺のいない未来だって
白い紙は二次元 ペンが降りて三次元
過去の記憶 かき綴れば四次元
その曲が人に届き歌い継がれたら
遥か先 俺のいない未来だって行ける
白い紙は二次元 ペンが降りて三次元
過去の記憶 かき綴れば四次元
その曲が人に届き歌い継がれたら
遥か先 俺のいない未来だって 行けるよ
「なぁ、才能ってなんだろうな？」
俺が尋ねると
「それがわかるまで続けたらいいじゃない？」
と あなたは答えた
「先が長そうだなぁ」
「幸せな事でしょ？」
「そっかぁ…あのさ、俺を夢中にしてくれてありがとう」
俺がそう伝えると女神はほんの一瞬だけこちらを振り向いて
また遠くへと去っていくのでした
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