kukui

透明シェルター – kukui

止まってゆく心が
なつかしい思い出を奪って
震える指先から
伝わる空に色はないけど

遠くで聞こえる 柔らかい声が
閉ざした瞳の奥へ届くように願うよ

舞い上がる銀色の羽根 君の躯(からだ)に降りそそぐ
遥か夢幻の月へ 永遠に響く旋律

広がってゆく波模様
優しく包み込んで消えてく
伸ばした右腕に
暖かい風が触れてゆくから

遠くで聞こえる 柔らかい声に
霞んだ両手を逃さないように叫んだ

このまま連れ出して

甦る深紅のバラが 君の世界に咲き誇る
蒼く流れる星に 記憶と重なるリズム

舞い上がる銀色の羽根 君の躯(からだ)に降りそそぐ
遥か夢幻の月へ 永遠に響く旋律

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闇の輪廻 – kukui

満ちる静寂(しじま)に沈む意識罪の刻印(しるし)に因われたまま闇に生まれ闇に堕つ魂(こころ)は僕を決して逃がしはしないつかの間の安らぎに縋る事さえ赦されず手に入

Eden – kukui

闇に響く 軋む歯車の音 誘う“ようこそ 空(から)の楽園へ”絡み付く空気の重さと 抱き上げた誰かの熱に動いた世界を 身体で感じる窓越しに見える街並みが 悠久の時

Leer Lied – kukui

硝子の瞳に映り込んだ影一つ朧な記憶と時は流れ かすんで夢の続きを 今日も奏でる

モノクロセカイ – kukui

つめたい 殻の中こころに 触れた指モノクロの捻子(ねじ)を巻けば止まった時が動き出すひかりが 舞い降りるゆらめく 銀色の星そして色を失くすまで廻り続けるこのセカ

はちみつ – kukui

硝子越しの揺らいだ輪郭鏡の中 貴方は何処生命紡ぐ儚い指先心の奥 ささやく夢傷付けた手足を抱きしめて薄れていく小さな暮らしをその足元 彩る羽振りかざした 刃の破片

流れ星ひとつ – kukui

星降る夜 月明かり浮かび出すふたつの影重なる絡ませた指先を何も言わず握り返してくれたいつだって見上げれば優しい横顔ただそれだけで良かったんだ溢れ出しそうな気持ち

みどりのゆび – kukui

翠のひかり揺れてる こころの森の中を歩く耳を 澄ますあなたの声が聴こえる 深い深い根で繋がって小さな樹 辿り着いたいま 祈るように 届けよう いのちの水をでもそ

Little Primrose – kukui

Take me to your story ―白に描く輪郭線ふわりふわり色を乗せてゆく世界色の絵の具箱は誰もが胸の中に持ってる秘めた願い 祈る言葉溢れ出す夢を繋

アマヤドリ – kukui

誰かの幸せを願う気持ちはどうしていつのまにか 少し我侭僕の願いを重ねるそれは偶像(つくりもの)の君で赦されない残酷ほど望む「君」に 心見失う降り止まぬ雨の中で遠

二重奏 – kukui

曲がりくねった道二人 歩いていくんだ遠回りしたっていいさ 無駄な事なんて何もないからそう 言葉交わせば 少しずつ近付く心のリズム 耳を澄ましていて誰より君のこと

記憶 – kukui

風に揺れた草原土の匂い満ちる大気雨のしずくに光が落ちて空とそらをつなぐ虹の橋“懐かしい”その気持ちの理由を大人になったら忘れてしまうの胸を締め付けるような切なさ

空のメロディ – kukui

踏み出す足は少し歩く事に慣れて勇敢になったかな?まわり道して履きつぶしてきた靴の数は確かな今を支えている風が優しく背中を押すよきっとうまくゆくはずさあ飛び出そう

虹色クオーツ – kukui

眠る龍の魔法が針を巻き戻すくるくる螺旋を描き透明に還るの君の目に映るのは新しい世界大気がほころぶように今動きだす空にとけてく真っ白な心はまだ光る色を知らないまま

cycle – kukui

硬くなってく心で感じる雲の流れ見つめながら取り残されるこの世界にそんなにわたし急がなきゃダメなのかな空気の抜けたままで走ってく自転車を誰にも止めないでほしいでも

夜の奥底 – kukui

汚れのない水に墨を落として滲んでゆく黒を見つめ胸をざわつかせる不安と焦燥何故こんなにも心を震わせるのでしょう?確かに忍び寄る闇満ちる静寂あなたの声はもう届かない

箱庭ノート – kukui

誰かが鍵をかけそっとしまわれていた小箱の中に隠された秘密を僕は知りたいんだ大きな魔物が飛びだして君を襲うかも?心配しないで 僕が守るからふたりを待ち受けてる未知

Passage – kukui

与えられた地図の上標しどおりなぞるように何かに頼るのは容易い けれどね大事なのは選びとるそこの僕が在ることこの胸に満ちている記憶と 存在間違いばかりの僕にも命の

Thankful Anniversary – kukui

静かに降り積もる雪街を真っ白に包んでゆく今夜は特別だから誰もみんな笑顔になれるHappy Anniversary優しい気持ち溢れるこの夜に胸いっぱいの『ありがと

未来の果て – kukui

蠢く思惑近づく破滅と 絶望均衡は脆くて崩れ落ちてくひとつ またひとつ信じる世界は何処へ向かうのか一筋の未来に寄り添い 縋って辿り着く場所は…?

永久の雪と咎 – kukui

静寂に降り積もる無垢なままの雪遠い笑顔と 優しさ罪 〔はじまり〕総て〔あの日のまま〕包んだ心に降り積もる無数の思い出咎を刻み 佇む故郷 〔変わらず〕白に 〔永久

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