思えばあなたはどんな事でも
何も言わずに頷いてくれたね
背負いきれないものを抱えて
なんでもないよと笑ってみせたね
今じゃもう思い出せないくらいになったね
例えばあなたの手のひらを握って
何も言わずに隣に居れたら
あなたはいつか話してくれたかな
今更そんな遅いよな
今じゃもう
真っ暗な暗闇を一人明かりもつけず
歩いていくあなたに光を灯す
これでいい
これでいいの
これでよかったんだよきっと
繰り返すあなたは
どうして泣いてるの
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夢の先は思い描いたもんじゃなかったなねえ君は少しは楽にやってんのかいこっちはどうにかしがみついてるよ“どうにかなるさ” でどうにかなってきたどうにもならない事を
階段を踏み外したいっそこのまま死んでしまえたらって思うと同時に人に笑われたああ今日も今日が始まる窓に映った自分を見ていた学校に着いたらうまく笑わなきゃ思うと同時
誰にも止められない 私だけの私を迷うだけの日々過ごして進めないまま両手を伸ばしても掴めないことを恐れてポケットにしまった心が震えるんだ誰かの目を気にして笑うのは
あいつが笑った僕の失敗を戯けたふりして嗤ってやったんだこうして僕は狂ってしまってくんだゆっくりと毒がまわる僕のことなんて何も知らないくせにあんた本当何様?神様に
誰かが言ってた 悲しみの分だけ幸せがあるとたまにさ思い出すんだ 「そんなの嘘だ」と笑う声を「世界は広くてまだ見えない諦めてしまうには早いんじゃない他人に言われた
薄暗い部屋壊れた空調の音君の夢を見た藍色のカーテンやけに長い一日が始まる砂の落ちる音正しさなんて本当はどうでもよかった「一人にしないで私を見て」これは本当 二人
忘れるんじゃないかって消えてしまうんじゃないかってこの心の痛みも思いも全部全部忘れるんじゃないかって消えてしまうんじゃないかって君の心繋ぎ止める方法を僕は知らな
ノートいっぱいに書き殴った言葉は意味を持たなかった炎天下、同じ街を歩くまっさらな笑顔に俯く大人になればわかるって思ってた心の満たし方もわからなくてつめこんで吐き
代わりなんていないって言われても僕は信じないよほらだって五日も経てばとうに昔の記憶にされていく争うだけの毎日だ見返すための一日だこんなところで終わらせるつもりは
鏡を見ては目を逸らす嘘を塗りたくって部屋を出るこの心さえ肯定してあげられたらこんな姿も愛せるだろうか「話を聞いてよ」なんて言えないきっとうまく伝えられないだろう
指折り数えすぎた日を思い出す特に対して変わりはないような同じ夢を持っていた器用なあいつは今頃きっと上手くやれてんだろうな僕にはできない小さなプライド?焦燥?劣等
鉛のような体を引きずって当てもなく歩く夜明け前の街流れ出たものはとうに枯れ果てて空になった心だけ残っているなにも知らないままで生きていたかったないつかまた朝がく
さよならかな君はなんだか悲しそうな顔をしている「また会おうは言わないから」「それでいいよ」なんて強がってみせたさよならかな君はなんだか悲しそうな顔をしているいつ
色とりどりに光りだす街はやけに楽しそうで僕は一人俯いて歩いた街や木は誰かの涙で光って流れる歌は誰かの苦悩で色づいたあと一週間もすれば世界は変わるのに変われない自
拝啓、大切なあなたへこの歌は届かない今更言いたかった言葉がいくつも溢れてくる遺書を書いてたあなた宛の何度も傷つけて悲しませてきたから弱っていく変わっていくあなた
ねえみんなどこへ行ったの忘れないって約束も忘れて見たこともないような顔してる僕はまだヘラヘラとして嫌味のたった一つに傷ついて握った手で必死に殺してる夢は夢だって
天才にも秀才にもなれなかった僕は凡人にもなりきれずに腐りきってた通り過ぎる笑い声を睨みつけては苦しくて前髪で誤魔化して隠していた天才にも秀才にもなれなかった僕は
嘘みたいにあの人はいなくなった画面の中じゃ笑ってるポッカリ空いた穴は風が吹いて痛いな少し立ち止まって人々はまた歩いていく何もなかったように歩いていくぎこちない擬
繰り返しの毎日 誰もが吐く息と表と裏の感情に振り回されて僕も君もわからない気づいてもいないような本当のところは今、その目の奥に散々な夢見て目覚めた朝のような情け
最終電車なんとか飛び乗ったああ、今日も過ぎていった同じような顔をしてため息をついた「案外上手くやっていけそうだ」なんて君に言ったあの日の僕でずっと居られたらいい