夕餉(ゆうげ)の支度に勤しむと火の粉が弾けた
香る 慎ましやかながらも一皿の馳走
心に溶けゆく白い湯気の向こうには
ひと時の安らぎ 遥か昔のよう
草木と踊り風が運ぶ唄は人々が紡ぐ絵物語
色とりどりの出逢いと別れ どうして忘れられようか
あなたの旅路を辿り私も旅をする
地図に記された過去には ゆかしい宝物
想いの小箱(はこ)から楽の音は森に溢れ
詩(ことば)は羽ばたいてあなたの元へと
夜の眼が耳を傾ける唄は消え入りそうな者へも届く
いつ離ればなれになったとて未来へと語り継ごう
草木と踊り風が運ぶ唄は人々が紡ぐ絵物語
色とりどりの出逢いと別れ どうして忘れられようか
どうして忘れられようか
我らの心の里は風と共にある
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朧げにある 雲が象る黄金(こがね)の空を最後に目にした翳りゆく陽は闇へと沈み 月を探して凪は風となる知られざる世界 眠れるおまえにそっと触れて別れのくちづけ 嵐
擦り切れた布で身を覆いながら守られる理由はもうないと気付く突き刺さる人の目は恐ろしく乾いた心は潤せないI can't hide from it.渇望は願望という
何かに導かれ、森の中を歩いていた幼い僕は不思議にもただ引き寄せられるままに古い小屋に着いた僕は、ホコリにまみれた横たわるピエロに気を惹かれる人形は哀しそうな…
星のない夜に光る流線を描いて行く二人の残像競うように風を切る行く先も告げず走り続け辿り着いた地 凍える森の中を歩く君に逢わせたい人がいると連れ出され樹氷の門は開
鬱蒼とした茂みが囲う沼地に浮かぶ汚泥に塗れた羽は影を落としたかつての心を枯らし闇を芽吹いた黒鳥(おまえ)もはや親友(とも)とは呼ぶまい 永久に許さない悲しみを繰
俺を呼ぶ心が激しく叫んでいる超えられぬ何かを超えておまえが求めて俺も求めたら信じられる 今ならば仕組まれた罠 俺を弄ぶかのように行く手を阻む泥に塗れたオートマタ
灰の雪が無情に人へと降り掛かる全てを無くした時にその真価は問われる見慣れた街はもうここにはない裸の人に何ができるという?光は断たれたと思い込み奪い合う見放された
これは真の神が創りし人類における系譜となろうみ子の犠牲によりて救われし我らの道は開いた 楽園への扉古の若木は今や巨木となる蒼空(そら)に近き葉は茂るが多くは天か
この世界はもう終焉(おわり)を迎えるそんな未来へおまえは歩き続ける現実に優しい嘘をつけるほど俺に時間は残されてはいないからただの悪夢(ゆめ)じゃないと知りながら
春を告げる鳥は風に乗って囀る眠る地の中まで命溢れる森よ川底では銀の魚が揺れてせせらぎの中 今日も恋を語り合う来る日も来る日も私は励まされたおまえ達がいたからここ