7時を回る前に
フラれておいてよかったわ
最後に私と見る花火は余計に綺麗でしょ
癖のある硬い髪に
指に頬に首筋に
もう触ってはいけないのね
煙の跡を目で追うフリして
次の花火を待つ あなたを見てた
真夏の空に浮かび上がって滲んだ
ほら見て綺麗だよなんて
言うほど苦しくなった
二度と治らない火傷みたいな痛みが
胸を焦がす魔法
あなたには強くかけたのに
誰が解いたの?
どこをどう探しても
あなたは他にいないのに
そんなのきっと今だけだよだって
そんなわけがないでしょ
夏を通り抜ける度に
私は綺麗になるの
お見せできなくて残念だわ
笑い飛ばして また会えるのなら
それでいい それでいいの それでもう
同じ花火が二人を照らすのに
あなたの胸の内は 赤くないのね
真夏の空に浮かび上がって滲んだ
ほら見て綺麗だよなんて
言うほど苦しくなった
二度と治らない火傷みたいな痛みが
胸を焦がす魔法
あなたには強くかけたのに
誰が解いたの?
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