光が閉じるように
会えない人がまた増えても
大人になれなかった
それを誰にも言えないでいる
素敵なものを 大事なものを
抱えきれないくらいに
もらったのに
指先で雲をなぞって
僕にはもう見えないものを
描く君に
かける言葉があるとしても
僕にはとても探せないだろう
頼んだ覚えは無くても
守られてきた事は知ってる
自分じゃできやしないけど
君には優しくあれと願い 祈る
似合ってなんかいなくて
なにもかも足りないのに
投げ出し方も分かんなくて
ここにいる
張りぼてに描いた虹でも
手垢にまみれたバトンでも
なにかひとつ
渡せるものが見つけられたら
少しは胸を張れるだろうか
閉じた絵本の
終わりのページで
これは誰の人生だ
誰の人生だ
誰の人生だ 誰の人生だ 誰の人生だ
真白な君の未来を
真白なまま
君が色を塗れるように
指先で雲をなぞって
僕にはもう見えないものを
描く君に
かける言葉があるとしても
僕にはとても探せないだろう
でもいつか君が誰かを
どうにか幸せにしたいと
願う日に
笑って頷けたとしたら
それでもうじゅうぶんじゃないか
と思う
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