高村典子

  • 夕焼け列車 – 高村典子

    夕焼け列車の 笛の音きけばョー駅までかけてく たんぼ道出稼ぎ暮らしの ふもとの村は父さん待ってる 家ばかりああ かみなりが鳴る 遠い日に別れて今は すすきが風に泣くアレサョー ふるさと離れて 働く身にはョー都会の寒さが 沁みるだろうぬくめてあげたい 熱燗つけて戸棚の徳利 淋しそうああ 母さんとまた ふたりきり今年も帰る 父さん待ちわびるアレサョー 祭りが終われば もうすぐ冬だョー逢いたさせつない …

  • 螢火海峡 – 高村典子

    私と海と どっちが大事無理を承知の 尋ねごとあなた あなた 行かないで女ごころの 未練火が螢となって 船を追うホー ホー 螢火海峡 テープと同じ 港の恋は汽笛ひとつで 捨てられるあなた あなた 大好きよ消すに消せない 残り火が螢のように 身を焦がすホー ホー 螢火海峡 しあわせ一夜 泣くのは千夜帰るその日は いつのことあなた あなた ご無事でね浮標の代りに 女火が螢となって 波に舞うホー ホー 螢…

  • 愛愁路 – 高村典子

    ひとりですかと 訊かれてほろりここはふたりの 別れ宿酔って甘えた 寄せ書きの古い思い出 目でなでりゃ肩が淋しい 小室山 他の誰にも あげたくないと誓い交した 唇も逢えぬ月日の せつなさに負けて涙の 城ヶ崎伊豆の夜風が 袖しぼる たとえ荒浪 枕にしても添い寝かもめは しあわせねせめて空似の 人でよい揃い浴衣の 片袖で涙ふきたい 伊豆の夜 人気の新着歌詞 あなた船 – 高村典子 船のばかば…

  • とめどなく – 高村典子

    逢えばどうなる わけもないあなたさがして 伊豆の旅秋の修善寺 しぐれの天城もうあきらめて 思いだすまいといくら こらえてもあなた あなたとめどなくみれんほとばしる 消えた噂を 追いながら訪ねさまよう 湯の街は恋の相傘 目にしむばかりもうつらいから 口にだすまいと決めたそばからあなた あなたいつとなく呼んでしまうのよ いつも夜汽車に 乗るときは二枚切符を 買うのですそばにあなたの 幻おけばもう泣かな…

  • あなた船 – 高村典子

    船のばかばか 船のばかあのひと連れてく 船のばか恋に嘘など ないけれど駄目になります 離れて暮らしゃ涙でサヨナラ 言えないわ行かないで行かないで出船よ行かないで 夢がちるちる 夢がちる夕陽の波止場に 夢がちる汽笛のこして ゆく船にすがりつきたい 鴎のように信じているけど つらいのよ女です女ですわたしも女です 風よ哭け哭け 風よ哭け別れの悲しみ 消えるまで今度逢えたら 肩寄せてふたり暮らせる 明日が…

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