鈴木祥子

夜の中へ – 鈴木祥子

最終列車が長い光の列になって 遠い陸橋を渡る頃
もう帰る手だてのないふたりは この川べりで
夜と誰よりも親しい友達になる

川のせせらぎが聞こえる そっと
風の笛を耳元に響かせて
散らばった空き缶と 白い泡の流れる川辺で
夜と遠い夢と 疲れない愛を持って

すべてが今すぐ 叶う気がした
ふたりはどこへでも 行ける気がした
行くあてもない あたたかく甘い
風が吹く夜の中へ

川の向こうにゆれる ひとつひとつの灯りは
涙や痛みや 微笑みを静かに包んでる
夜の中では みんな 同じくらい自由だね
明日までの長く重く 遠い旅を続けてる

すべてがいつかは 消える夢でも
ただひとつの祈りが届かなくても
あきらめはしない 果てしなく遠い
夜を越えてゆけるまで

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たしかめていてよ – 鈴木祥子

誰かの物語を生きてみたとしてもあなたを待ちつづける夜があっても大人の顔して かんがえてみても電車は突き刺してく 真夏の影をすべてが夢のように 窓を過ぎるあたしは

さいごの果実 – 鈴木祥子

探してばかりの僕たちは 鏡のようによく似てるから向き合うだけで繋がるのに 触れ合うことはできないまま目を凝らした手を伸ばした化石みたいに眠っている 開かれるのを

GOOD OLD DUSTY ROAD – 鈴木祥子

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GOIN HOME – 鈴木祥子

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FRIENDS – 鈴木祥子

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あじさい – 鈴木祥子

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#7 SHUFFLE – 鈴木祥子

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きのう夢の中で – 鈴木祥子

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Rivers End – 鈴木祥子

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Angel – 鈴木祥子

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すべては O.K – 鈴木祥子

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Shelter – 鈴木祥子

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明日まで走っていれば どこかに着くだろうみたことのない景色 知らない街から海まで遠くつづく列車にのって何もかも満たされてあやふやに暮らしてるぼくたちは今はじめて

3月のせい – 鈴木祥子

まるで違う生き物みたいゆううつ 胸が苦しい今日もテレビはやけにうるさい踏切を待ちながら思うここで飛び込んだらバカ眠りゃ眠るでいやな夢みてブルー なぜかわからない

エコロジーバッグ – 鈴木祥子

改札口を出て気づいたけむる街は どしゃぶりの雨なんだかつらくて涙がでちゃう空を呪って 世界をののしって落ち込む理由がないわけじゃないけどちっとも不幸じゃないのに

Sulky Cat Strut – 鈴木祥子

月夜に女スパイみたいな黒のトレンチコートでちかごろ素行があやしいアイツのあとをつけるのどーしよーもない浮気なアイツにもう未練はないけど愛想づかしのコトバぐらいは

午後の坂道で – 鈴木祥子

目覚めたのは雨の午後風の街濡らす空ねむりの中あなたと陽だまりにいたの晴れた日にふたりきり何でもないこと話すまぶしいような 恋のようなそんな午後の夢太陽がもう一度

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