鈴木トオル

  • 祈り – 鈴木トオル

    あなたの夢を見たんだ 星がまどべに 落ちたとき 眠ったあなたの頬を 涙の粒がつたってた 何にも悩まずにすむように 抱きしめてあげたいよ 誰もがみんな捜してるんだ 哀しみなんか失くなる場所暖かな手をさしのべる もっとそばにおいで(with you) あなただけ微笑めばいい 他のすべてを失ってもしあわせを追いかけていて それが僕の祈りだから 思えば子供の頃は 愛を受けとるだけだったけれども大人になると…

  • スローモーション – 鈴木トオル

    出逢いは スローモーション軽いめまい 誘うほどに出逢いは スローモーション瞳の中 映るひと 砂の上 刻むステップほんのひとり遊び振り向くと遠く人影渚を駆けて来る ふいに背すじを抜けて恋の予感甘く走った 出逢いは スローモーション軽いめまい 誘うほどに出逢いは スローモーション瞳の中 映るひと ストライド 長い脚先ゆっくりよぎってくそのあとを駆けるシェパード口笛吹くあなた 夏の恋人候補現れたのこんな…

  • THE END OF THE WORLD – 鈴木トオル

    光がこぼれる 木陰にいるとうす紅色の肌が とても綺麗だよあなたの膝から 見上げる空は世界に二人きりの 気持ちにさせる 日暮れになれば誰もが やすらぎへと帰るこの僕が帰る場所は あなたのそばだけ 悲しいくらいに 僕にはわかるあなたがいなくなれば この世は終わると 野ばらの冠 巻き毛に飾るあなたはまるで風の 花嫁みたいだ 日暮れになれば誰もが やすらぎへと帰る星は夜に 鳥は森に 太陽は海に 悲しいくら…

  • Mariage – 鈴木トオル

    僕の故郷へ訪ねてゆこうか こんな晴れた日に君が名も知らぬ 小さな列車を乗り継いで 町並みを抜けるとそこに 瓦のお城があるひざの傷 つけた広場のフェンスのありかも教えてあげるよ 君の指に 誕生石のエメラルド草の指輪よりも 確かな約束をしよう 幼い頃には少し厭だった 古い僕の家君に逢った時 連れてゆきたいと考えた 二人目の子供ができた友達にも 会わすよ「これでもう、落ちつけるな」と友達は笑って 握手を…

  • Without You – 鈴木トオル

    海辺の坂道 ふりむかず君の消える背中見送った冷たい雪が この胸を濡らしてく二人でいるのに孤独になるのは 一人よりも哀しいと僕らは別れを選んだけれども I can’t live, if living is without youI can’t give, I can’t give anymoreI can’t live, if living is wi…

  • 時間のない街 – 鈴木トオル

    海を渡る橋を行こう時間のない街を捜すため誰にも あなたをわたさずに時が凍りついてしまえばいいあなたはもうすぐ遠くへ行ってしまう泣きたくなるほど綺麗なベェールの中 包まれて急な岩場を歩く時つまづかないように手を取ったあなたの握りかえす指が少しだけ強くて込めた想いが 今 わかったあなたは気づいて 黙って教えている明日に背中を向けたら 幸せなどないことを愛した時には 誰もが夢に描くこのまま離れることなく…

  • 会わずにはいられない – 鈴木トオル

    あなたを追いかけてゆこう これほど愛しているなら一人になった今になって 大事なものがわかった 砂の上 恋人たちの足跡が波に消えてくかつて僕らもあんなふうに 肩を寄せ歩いてた その手をつないで 走っていたつもりだったのにあなたは待つことに疲れて 一人きり消えていった も一度 心を伝えたい会えなくなる その前に昼も夜も崩れそうで もう会わずにはいられない あなたをこのまま失くしたら僕は僕を許せない飾り…

  • ノイズ・インテリア – 鈴木トオル

    僕の部屋で 夜景を見せてロマンスに誘いたい君の服に 色を合わせたカクテルをすすめよう今日の告白に はいる勇気がなくてTVをつければニュースに彼女は気をとられ会話がとぎれる間もなくラジオに手をのばすノイズの壁 リトグラフを見せるふりして隣へと座りこむ「テレビ電話!素敵だわね」と君はなぜ 立ちあがる「もしもかけるなら、僕はむこうにいるよ」彼女は休暇に出かける旅行を話してる(相手が誰だか気になる……)ノ…

  • 特別な一日 – 鈴木トオル

    やさしいまなざしで 二人は話す微笑むニュアンスが 僕にはわかる照れるはずの 花屋の前今はとても気になるこれから君のそばに 会いにゆこう季節に触れる花をたずさえて 昔は正直に「好きだ」と告げて相手が記念日を作ったけれど本の店で捜す言葉より映画館の涙が近づけるこれから君のそばに 会いにゆこう突然 さりげなく伝えたい素直な無邪気さは 心のドアはにかむ恋人達も抱きあえるよ 両手にひろげた地図がなくてもそこ…

  • 天国のショッピング – 鈴木トオル

    夜へ くりだす服途中の店で そろえて着がえた思い出をゴミ箱の中 捨てれば土曜日の街 親しげにふられた理由(わけ)を聞き流すクリスマスみたいだね こんな日は贈り物ふるまい はしゃいでたい気分さ 花売り娘さんブーケを全部おくれよカフェで泣いてる君おいしいショコラ おごるよ受けとることに慣れすぎず喜ぶ人に しあわせを好きなもの 何でも買えるなんて彼女へと捧げ つくしすぎてたみたいだ 土曜日の街 くつろい…

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