金村ひろし

  • 暖簾酒 – 金村ひろし

    いつからだろう 父さんが俺より小さくなったのは…いつからだろう 父さんが酒も煙草も やめたのは… 大人になったら 居酒屋で一緒に飲もうと言ってたじゃないか ああ 知らぬ間にああ 時は過ぎ 戻りたくても戻れないそれが人生ならばせめて今夜は 暖簾酒 たくさん食えよ 腹いっぱい笑ってビールを飲みほした仕事帰りの 父さんと居酒屋入った 遠い夏 たまには飲もうよ 少しだけあの時みたいに 並んで腰掛け ああ …

  • 路上~アスファルトの花~ – 金村ひろし

    おまえはどうして ここに咲く都会の片隅 ひとりきり希望も乾いた アスファルトその手でぶち割り 生まれてきたか逃げないで 負けないで俺も咲かせる 路上の花を風に咲け咲け 明日に咲け 淋しくないかい この街は小さな青空 ビルの谷ひとりで生まれて きたけれど出逢えた愛しさ 大事にしたいいつの日か いつの日か俺を見上げて 笑った花よ春は来る来る きっと来る 生まれや育ちは 選べないそれでも自分を 生きるだ…

  • さすらい酒 – 金村ひろし

    やむにやまれず 夢追いかけて不孝かさねる 浮き草暮らし郷里(くに)に残した おふくろよ迎えに行く日を 待ってるだろなホロリほろほろ 逢いたさホロリ分かってくれるか さすらい酒よ 飲んで消したい 面影ひとつ酔えばなおさら 浮かんでくるよ俺を忘れて 幸せを掴んでほしいと 祈ってみてもホロリほろほろ 切なさホロリ分かってくれるか さすらい酒よ 青い山脈(やまなみ) 桑の葉揺れて清き流れに 夕日の校舎遠く…

  • 夢の旅路 – 金村ひろし

    人と生まれた この命天からもらった 宝もの時につまずき ころんでも痛さつらさを バネにして俺は行く 俺は行く命を明日(あす)へ 連れて行く夢の旅路を どこまでも 陰で支えて くれるやつ待たせた月日に 詫びている日々の苦労を 見せまいと隠す涙の いじらしさ俺はやる 俺はやるふたりのために 俺はやる勇気ひとつを 道連れに 負けを承知の 勝負でも背中を見せるな 意地を張れ胸に描いた 未来図に花が咲く日が…

  • 人生流れ雲 – 金村ひろし

    夢という名の たからもの飾る心の どまん中風に吹かれて さすらう時も男は前だけ 向いて行け俺の人生 流れ雲明日(あす)が待ってる 夕陽の向こう熱い血潮が 燃えてくる 縁があったら また逢える頬の涙が つらいけど一つところに いられぬ俺を止めてくれるな 野辺(のべ)の花俺の人生 流れ雲きっと幸せ つかんでくれと空を見上げりゃ にじむ一番星(ほし) たとえ時代が 変わろうと変えちゃいけない ものがある…

  • 想い出の故郷~2020~ – 金村ひろし

    夢を追われた 女が一人疵(きず)をせおって 故郷へ夢を紡いだ 娘の頃の白無垢姿の 立山が今の私には 眩しく見える涙のコキリコ 故郷よ 浮き雲映す 桂湖岸辺寝ぐら求める 水鳥よ想い出巡る 五箇山路(ごかやまみち)は今でも変わらず 優しくて可憐に咲いている 山法師(やまぼうし)の花微笑みくれた 故郷よ 炭焼く煙 水車の音に鍬(くわ)打つ父さん 目に浮かぶ節くれ立った あの温い手でも一度包んで くれたな…

  • 哀愁おわら節 – 金村ひろし

    越中立山 吹雪の夜は俺の涙も 湿りがち今は他人と 分かっていても三味線(しゃみ)が未練を つれてくる あゝ…あの娘(こ) あの娘(こ)恋しい おわら節~来たる春風 エー氷が解ける(キタサノサ ドッコイサノサ)~ 思い出肴(さかな)に 縋(すが)った酒も胸の痛みを 増すばかり心ゆくまで さざめく町を踊り明かした 風の盆 あゝ…あの娘 あの娘徒花(あだばな) おわら節 幸せだったら それでもいいと辛さ…

  • 確かな想い – 金村ひろし

    溢れ出した この気持ちを 今 届けたい遙かな時を いつまでも 一緒にゆこう 見上げた青空 かつての思い出不意に込み上げる 忘れかけてた気持ち 向かい風で 震えていたカラダをいつだって あなた 包んでくれた 離れるほど 想いは 深く大きくなる瞳閉じれば あなたがそこに溢れ出した この気持ちを 今 届けたい遙かな時を いつまでも 一緒にゆこう 湿った雨空 濡れたビニール傘見慣れた坂道 二人でよく歩いた…

  • じょんがら恋来い~2020~ – 金村ひろし

    明治、大正、昭和を跨(また)ぎも一ツ平成 四代目じさまばあさま まだまだ 元気孫よ曾孫(ひまご)よ よーく聞け津軽じょんがら節 塩辛声(しわがれごえ)で流行風邪(はやりかぜ)など 吹っ飛ばすじょんがらじょんがら 千両節だ調子はずれは ご先祖ゆずり青春(はる)を二度呼ぶ 三度呼ぶじょんがら恋来い 歌いに来い 三味は太竿(ふとざお) 叩いたバチに岩木の富山(おやま)も 腰をふるリンゴかじって 地酒もう…

  • 花のしずく~2020~ – 金村ひろし

    人という字に 支えられ俺はこうして 生きているつらい試練の 真ん中で受けた情けを 忘れない雨だれぽったん ありがとう心に沁みる 涙のしずく 昇る朝日に 掌(て)を合わす当たり前こそ すばらしい今日も生きてる 生かされて俺はいのちを かみしめる天から貰った 人生を大事にしたい 感謝をこめて 青空(そら)を見上げて 凛と咲く花のしずくの 美しさ胸に希望を 薫らせて今朝は明るく 咲いている涙を笑顔に 変…

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