遠藤舞

アイスコーヒー – 遠藤舞

終わりの見えない話の途中
もう何度も時計を見ている
わかったから もういいでしょう
ここで話し込んでいても
いつからこんなになってしまったんだろう
君の言葉が通りすぎていく
もちろんそうだ 君のいう通り
僕には弱いところがある そうだよ

愛しているからって君のものにはなれないよ
どんな人も君のものじゃない
自由なはずだ

ごめんなさい僕がいけなかったのです
最初はただ軽はずみの恋

その手を離して その目をそらして
なんて言ったら別れてくれるんだろう

愛しているからって誰のものにもならないよ
どんな人もどんな時も

アイスコーヒーの氷がだんだん溶けていけば
コップのふちの透明な湖の中に
この店もこの街も
どんどん吸い込まれてく ほら

愛しているからって君のものにはならないよ
透きとおった君がゆれる
約束もため息も
このきれいな湖に吸い込まれて
形を失くす

もう行くよ ここに置いていくよ

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