人々が眠りの樹海に落ちる夜
蟲の羽音が響いた
風に流され流れるまま泳いでいた蟲が
金色の弧を描いていった
深い夜の黒は、光を帯び、蒼に染まってゆく
蟲に声が聞こえた
遠くから、近くから
音吐朗々、伸びやかに
包み込むような声
その声に導かれ
星たちが蟲に集まっていった
蟲が、ヒトのカタチを模(かたど)っていくー
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深く 奥深く底は見えない誰もそこに触れた事はないからあの空も一つだと思っていた笑えなくなるほど狭まってゆく青さえ、貴女が知らなければ時空のゆがみ、されど雨胸の傷
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人類は皆 一つになれないどんなに平和に暮らしても争いは起きてしまう自分と違うものを不安に思う人間は一番になったつもり宇宙は冷ややかに見てるだろう人類は皆 一つに
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今のあんたの無神経な一言が僕を鈍器で殴った蜂の様に日々働いて人の噂に花咲かせ夢語って人をけなして朝は早いし夜は遅い逃げ出した後にくるモノ後悔はそれこそ想像もでき
隙間風が吹いた窓は全部閉めたのに足の長い奴が音も立てずにワンルームの部屋に遺された傷の跡を誰かが見てるんだ気が狂いそうだ甘い飴を差し出そう、そっと小さい体でつい
誰が調べた訳でもない誰が証明したわけでもない一定の速さで永遠と流れていくもの唯一絶対の存在「時間」誰が調べた訳でもない誰が証明したわけでもない変わる速さで消費し
夕方の雲にかかるあたたかい陽の中で君がまぶしく手をふった今日もこれで一日の終わりまるでこれはエンディングロール虫の鳴き声が聞こえてくる君がどんどん小さくなる消え
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ご主人が動かない もう5日になりますとなりで待ってます あなたが起きて笑うのをしずかに縮こまり 水を口にふくみ空腹にも耐えます だから早く「いい子」ってして?ル
ヒトというモノは かくも愚か生は平等 天は動かんそんな簡単な仕組みを なぜ分からないヒトというモノは かくも愉快“トキヨチヂメ”と 縊れるイノチこの先の地獄 永
また暗闇がノックした君は僕の昔からの友街灯を次々と消して行く君にあらがう人々を笑うように聞きたくもない 人々のざわめきの中生かされているから “僕” は死んでし