藤原義江
鉾をおさめて – 藤原義江
鉾をおさめて 日の丸上げて
胸をドンと打ちゃ 夜明けの風が
そよろそよろと 身にしみわたる
灘の生酒に 肴はくじら
樽をたたいて 故郷のうたに
ゆらりゆらりと 日は舞い上がる
金の扇の 波々々と
縄のたすきで 故郷の踊り
男々の 血は湧き上がる
エンヤサ エンヤッサ
ヤンレサ ヤンレッサ
踊り疲れて 島かと見れば
母へ港へ 土産のくじら
鉾をおさめて 日の丸上げて
胸をドンと打ちゃ 夜明けの風が
そよろそよろと 身にしみわたる
灘の生酒に 肴はくじら
樽をたたいて 故郷のうたに
ゆらりゆらりと 日は舞い上がる
金の扇の 波々々と
縄のたすきで 故郷の踊り
男々の 血は湧き上がる
エンヤサ エンヤッサ
ヤンレサ ヤンレッサ
踊り疲れて 島かと見れば
母へ港へ 土産のくじら
梅は咲いたか 桜はまだかいな柳 なよなよ山吹ゃ浮気で 色ばっかりションガイナ梅が咲いても柳ゃ見ても山吹ゃ浮気で 色ばっかりションガイナ
かやの木山の かやの実はいつかこぼれて ひろわれて山家のお婆さは いろり端粗朶たき 柴さき 燈つけかやの実 かやの実 それ爆(は)ぜた今夜も雨だろ もう寝よよお
どこまで続く泥濘ぞ三日二夜を食もなく雨降りしぶく鉄かぶと(雨降りしぶく鉄かぶと)嘶く声も絶えはてて倒れし馬のたてがみをかたみと今は別れ来ぬ(かたみと今は別れ来ぬ
ドンと ドンと ドンと 波のり越えて一挺 二挺 三挺 八挺櫓で飛ばしゃ波はためそと ドンと突きあたるドンとドンとドンと ドンと突きあたるエッサ エッサ エッサ