茂木ミユキ

ひとりごと – 茂木ミユキ

旅立つときは見送って欲しいと言ったのは君なのに
隣に座りずっと黙り込んで窓の外見つめてる
成田までの道がとても近くに感じられて

飛び立ってゆく飛行機を心で一つずつ数えては
別れの時を遠い未来の出来事のように思いたくて
握りしめた手を一瞬でも離せなかった

きっと忘れることなんて出来ない
いつまでも君のこと
二度と会わない 約束したこと
今もう悔やんでいると 言ってしまいそう…

最後本当に引き止めてはくれなかったねと泣く君と
胸の痛みを隠して救いのない返事をする僕を
搭乗時刻がどうしようもなく隔てていた

同じような恋なんて出来ない
もし心癒えても
二度と会えない 約束したから
でも もう君が恋しい 時間を止めてよ

遠い空に祈るよ 君の幸せを 僕には出来ないから

きっと忘れることなんて出来ない
いつまでも君のこと
二度と会わない 約束したこと
今もう悔やんでいると 独りつぶやいた

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