愛は好きなひとへ 辿り着くために
はるか遠い途をさ迷うわ
雨が窓打ちつける 冬の駅
忘れたいのと 離れていても
あなた あなた あなた 恋しい
募る切なさで 言葉が乱れる
旅先からの あなたへ送る 手紙です
時計の針はいつも 別離を刻んで
はるか長い時間をさ迷うわ
風が胸締めつける 冬の街
わたし一人で 生きてゆけない
あなた あなた あなた 逢いたい
募る愛しさで 涙あふれる
旅先からの あなたへ送る 手紙です
巡る季節が 景色を変えても
あなた あなた あなた 恋しい
過ぎた夢なのと わかってるのに
旅先からの あなたへ送る 手紙です
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あなたの背中に 身を寄せながら雨をさけるの しのび傘今夜だけでも ふたりで過す愛をください 私にも帰したくない 帰したくないあゝみれん町あなたを待ってる 淋しい
泣くのがイヤなら愛さないつらい恋ほど背伸びすりゃしあわせが見える傘がなければ濡れてもいいのしのび逢う日のうれしい気持女の生きがいはささやかなのよ心はこの瞳に映ら
ついて来るかい 行きますと天城を越えたあの夜は還(かえ)らぬ まぼろしか小雨の修善寺 湯もやの桂橋あゝ思い出を 捨てながら こみあげる女ごころの涙雨 湯の町みれ
木漏(こも)れ日淡い 石段をあなたとのぼる 秋の暮れふたりの幸せ 逃げないように社(やしろ)の前で 祈ったの灯籠(とうろう)の灯りが あゝ風にゆれる私の愛の 夢
宿の便箋かりて 書いてます季節はずれの 京都はみぞれですくるしみました まよいました待つか奪うか 身をひくか逢えば抱かれて しまうからのがれて静かな 嵯峨野路へ
冷たく澄んだ 湖にこの身を投げて 沈めたら愛の苦しみ この涙 消えますかあゝあなたの愛が ただなつかしくひとり来ました 夕月の宿あなたの胸に 身を寄せてふたりで
汽車が着くたびに 改札口で今夜もあなたの 姿をさがすもいちど逢って 思いきり帰って来てねと 叫びたい 叫びたい濡れて咲いてる 山百合の花も淋しい 山の駅けむる霧
命ひとつをあなたの愛に賭けて悔いない女のこころ夢で瀬音を 聞きながら強く抱れたふたりの夜が忘れられずにひとりで来たのあヽ追憶が 泣いている春雨の宿あなた恋しい想
静かにお酒を 飲む人は女のこころを 暖める涙で暮らした 私にも幸せそっと くれました酔い惚れて いいですか酔い惚れて いいですねあなたの側にいるだけで夢を見れそ
指先つないだら絆がしみるうららかな春景色 うしろを見ればあなたと越えてきた苦労の坂に桜が吹雪く色々あったわね つらかったけど命重ねあわせ 夫婦恋唄あなたのわがま
あなたの色に 染められて着物が似合う 女になりました涙を隠して あなたに甘えてひとときの ひとときの 逢瀬にもえる今がしあわせ わたし恋をんな あなたのことが
忘れてしまえと 山背がうなるカモメはもがいて 身を削るあなた行かないで 私を置いて 行かないで波が 波が 心に刺さる泣けとばかりに 海峡無情焦がれる思いを 振り
上手に生きてる つもりでいても人生晴れのち 曇りです紫の 花菖蒲真っすぐに背筋 伸ばしてるこころ尽くしを 私からあなたへ袖振り合うも 多生の縁でしあわせこの手に
笹の葉ゆれる 湯舟の窓にしとしとそぼふる こぬか雨わたしが泣いて あなたがわらういつかこうなる さだめだと知っていながら ばかよね女のみれん手鏡のぞき うす紅ひ
路地に隠れて 咲く花にどこか似てると 肩を抱くめぐり逢わせの この絆ほどかないでね これから先もなり振り構わず ついて行く惚れた 惚れたよあなたとふたりづれ暖簾
風に揺れてる 赤い灯が今夜も誰かを 待っているあの人 どこかで飲んでいるここに私が 居るものをあぁ 風の音きく おんな酒名前知らない 白い花誰かに咲いてる 揺れ
川の流れと人の世を漕いで行くには棹がいる明日と云う名の向こう岸渡り切りましょねぇあなた夢を両手に水入らず二人三脚渡し舟苦労かけると云わないで聞けば涙が後を引くそ
ここまで来たら 帰れない明日はこの海 越えるだけ愛してくれた人もいた涙で止めた人もいたみんな私は 棄てて来たあぁ あなた会いたい 女の岬どこまで行けば 会えるの
どんなに待っても 波止場にはいつも他人の 入船出航分っていたのよ 初めから帰ると云った あなたの嘘もみれん 汐鳴り 女の港ひとりが気楽で いいなんてあれは女の
女は終わって しまった恋は胸深く しまい込む「一月一日 一緒にいたい…」むりを承知で 私から口にしたのも ぎりぎりの女ごころの 意地でしたあなたの重荷に なるの