芹澤廣明
ナイフの上の夏 – 芹澤廣明
ひき潮がほら水平線に夏を連れて帰ってく
いそしぎたちが波間かすめて悲しげに鳴くよ
青春が過ぎてゆくね 見果てぬ夢を残し
マストの折れたヨットさ 夏が終わる
ナイフで切ったように金色に ほら夏の破片が
舗道染める頃 若さが見せる夢って
哀しみ隠してるね 目醒める時に切なく
胸を刺すよ 淋しさというナイフで
青春が過ぎてゆくね 僕たちだけを置いて
マストの折れたヨットの 影が秋の街を流されてゆくよ
ひき潮がほら水平線に夏を連れて帰ってく
いそしぎたちが波間かすめて悲しげに鳴くよ
青春が過ぎてゆくね 見果てぬ夢を残し
マストの折れたヨットさ 夏が終わる
ナイフで切ったように金色に ほら夏の破片が
舗道染める頃 若さが見せる夢って
哀しみ隠してるね 目醒める時に切なく
胸を刺すよ 淋しさというナイフで
青春が過ぎてゆくね 僕たちだけを置いて
マストの折れたヨットの 影が秋の街を流されてゆくよ
約束の指環をポケットに隠して帰って来た街角リムジンを降りると哀し気な瞳をして手を振る君の傍に あいつがいたね翼の灯りがにじんでゆくよ愛は Lonellness淋
My Girl その夢がMy Girl かなう場所つれていってあげると君に誓うよMy Girl 今日の日がMy Girl なにもかも時の木の葉に乗って行くまえに
港を離れる船から花束 放って汽笛に耳を塞ぎ帰らぬ人の名 叫んだ二人 肩を寄せて暮らしていたね都会(まち)の片隅で一緒に行けなくて許してねって君が泣いているよ夢を
短かすぎた夏が終わるよ……三つの影 黙り込んだ水面さ「好きじゃない…」と嘘をついたね彼(ヤツ)と僕が君をはさんであゝ優しさより愛を選べば誰かいちばん傷つくよSu
プールサイドのフェンスにもたれ水面埋める銀の波見てた首を傾(かし)げて「嫌いなの…」って聞いた君の瞳が潤んださよならだけだね二人をあゝ結べる絆は愛してると言った
誰でも夢見るランナーだね蒼く煙った影が走るね時間(とき)の波打際さみんな真夏の夢見てるねって君は遠い瞳(め)をしてるよ君を愛してると隠して生きられないよ人は永遠
ある時不思議な気持ちを感じてみたり自然に結んだリボンがほどけた時は僕の合図だよ紅茶のカップに涙が輪を描いた時だれかにやさしく抱かれている気がしたら僕の合図だよね
傷だらけだね boys in love同じ人に恋したね皮肉だと微笑(わら)っても痛いほどに分るのさ……淋しさ黙り込んだ横顔に夕映(ゆうば)えの影静かに降りてく想