Express 21st Century 僕等を乗せ どこへ向かう
疲れた顔して2列に並んだ僕等が待つホームに滑り込んだ
Express 21st Century
ドアが開くと同時に我先にと人を押し退けて
僕等が毎日繰り返すどこか醜い椅子取りゲーム
席を勝ち取ってほっとする僕の前に
買い物袋下げた腰の曲がった老人が立つ
何をするべきかは分かってるけれど
「僕も疲れてるから」
目が合わない様に慌てて雑誌を開いてる
気にするのは後ろめたい気持ちと周りの視線
Express 21st Century 僕等を乗せ今日も走り続けるけど
「この席どうぞ 僕は大丈夫ですから」
そのひと言がなかなか言えないんだ
隣 の車両でなにやらもめている
その周りでは泣いている人 怒っている人 怪我している人もいるようだ
僕はといえばガラスの向こうのそんな世界を見て見ぬふりさ
手摺りにもたれて寝たフリしてるのさ
同情するだけで座ったままの僕を尻目に
助けに向かう人がいる
きっと僕とその人の違いなんてほんの些細な事
少しの勇気と思いやりを持てれば埋められるんだ
まず今僕に出来る事から始めよう
Express 21st Century 不器用な僕等は
たまに傷付け合ったりもするけど
この列車に乗り合わせた運命の僕等だから
一緒に素敵な未来をめざしたい
Express 21st Century 僕等を乗せまだまだ走り続けるから
「この席どうぞ 僕は大丈夫ですから」
そのひと言を今日こそ言おう
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