羽鳥新ノ介
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雨よ恋よ – 羽鳥新ノ介
愛するゆえに 裏切ることは憎しみあうよりつらいと知った…淋しがり屋の 男がひとり恋という名の 季節の花があゝ 散り急ぐ都会(まち)は どしゃ降りの雨男にも悲しみがある俺を泣かせるな 雨よ…雨よ 愛することに 終りが来ても愛したぶんだけ幸せだった…うしろ指だけ あと追い駆ける心がわりじゃ ない筈なのにあゝ 罪の傷恋は 旅人だからあてもない 片道切符俺を泣かせるな 恋よ…恋よ あゝ またひとり都会(ま…
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望郷かぐや姫 – 羽鳥新ノ介
都会(まち)の夜空に 十五夜の月夢さらさらに ふと懐かしく遠く墨絵の ふるさとの少女よ野花(はな)のかんざし ひと枝のおさ髪(げ)に純(うぶ)な 初恋ひとつあの娘は俺の 俺のかぐや姫 童子(わらべ)うたでも 流れるような月のしずくを この瞳(め)に止めてひとり枕で 風鈴(すず)の音(ね)を聞いてる歳月(とき)がどんなに 過ぎようと真白き川に 住む女(ひと)よあの娘は俺の 俺のかぐや姫 蒼月(つき)…