緑川恵子

泪の雪列車 – 緑川恵子

女なぜ泣く 北の町
夢が…凍てつきゃ 心も寒い
海沿い行(ゆ)くのは 雪列車
吹雪海鳴り 鴎鳥
か細い翼じゃ これから先は
追って行けない 日本海

夢を追うのが 男だと
利いた…口利き 強がり云った
あいつを乗せてく 雪列車
遣(や)る瀬ないのよ 寂(さみ)しくて
失くして知ったの 惚れてたなんて
追って行けない 涙駅

鉛色した 雲が飛ぶ
今日も…吹雪いて 明日(あした)が見えぬ
あいつが恋しい 雪列車
連れて帰って この胸に
夢咲く春にも 咲けない女(わたし)
追って行けない 遠い空

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海峡酒場 – 緑川恵子

そうね昔は 銅鑼の音(ね)が鳴るたび誰かが 泣いていたせつない別れを 見てきたわそう云う私も ほろほろ鴎みれんの灯(ともしび) 海峡酒場だけどよかった あの頃は

雨夜酒 – 緑川恵子

雨がしとしと 降る夜は思い出すのよ あなたの事をお店を出そうの 優しい声に耳をそむけた 女の見栄が飲めば飲むほど あぁ 泣きじゃくるもっと素直な 女ならこんな別

情なし月夜 – 緑川恵子

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