秀吉

  • リプル – 秀吉

    小さくて弱い僕らはただうそぶくことで繋いでる そんな日々と何度も答えあわせをしながら間違って間違ってくんだね また僕は昨日よりしっかりと嘘ついてホントは違うんだって自分に言い聞かせるんだ 石ころを蹴飛ばしたって何も晴れたりはしないよ水溜りに落ちて広がった波打つ夕暮れは 小さくて弱い僕らに似て揺らめきながら もがきながら探してる いつも僕らはぐらぐらなまま元の形を忘れてそう僕らはふらふらなまま描いて…

  • ホバー – 秀吉

    言葉が宙に舞ったまま大人になってしまったよ話せば話しただけ遠くに行ってしまったよ あれもこれも伝えたいけどいつもあっちこっちへ 走り出せ 夕日の向こうへ赤くなっていく体で悩みぬけ 明日の向こうへその姿が美しいよって誰かに言われたい 自分が宙に舞ったまま大人になってしまったよここに僕は居なくなってみんな忘れてしまったようだなぁ あれもこれも届かないいつもあっちこっちどっち行った 走り出せ 夕日の向こ…

  • 風に吹かれて – 秀吉

    何の為だろうこんな言い訳だらけのアルコールはそこから生まれるものなんて文字通り掃いて捨てるものだけ 夜が回る 酔いが回る答えのない愚痴をこぼしたいのもわかるその数だけ何か落としていくのはわかる?誰もいない明け方のホームで中途半端な空を見上げて鋭い風が今 吹き抜けた 追いかけてもかけても逃げて行く掴みかけてもかけてもすり抜けてく答え乗せた風に今日も踊らされる惨めだろうと何だろうと 笑ったもん勝ちさ …

  • 明日はない – 秀吉

    僕たちに明日はない明後日も明々後日もあるのはそう 今日今この瞬間だけ 破り捨てた伝えたいこと明日というゴミ箱に投げてはずして落ちてそのままにして誰にも拾われなかった 毎日はそんな風にして燃えカスのように散っては風の中に消えてった 僕たちに明日はない明後日も明々後日もあるのはそう 今日今この瞬間だけ喜びも悲しみもひとつずつしっかりと感じられるのは今だけ 待ち望んでたぼやけた未来確かなものは置き去って…

  • 叫び – 秀吉

    僕らは強くなれなかった負けてばかりだった優しい歌が今日もうるさいな出来れば強くなりたかったでも誰にも届かなかったんだそれでも叫ぶ僕は ああ 追い風の中を駆けてく姿をずっと眺めていた人混みの中を掻き分け走ったけれど見失った 誰もが見つめる視線の後ろで僕はここなんだ!と叫んでるみたい 僕らは強くなれなかった負けてばかりだった悲しい歌が今日もしつこいな出来れば強くなりたかったでも誰にも届かなかったんだそ…

  • 潮騒 – 秀吉

    小さな頃に教わった未来 波の立たない平和を規制範囲内 門限が全て 先生はいつも語っていた潮風が頬を撫でていく 小さな頃に教わった世界 本音はあるようでなくて傷つけもせずつけられもせず 涙は幻と化して潮風が心を抜けていく知れずに時と共に錆びていく もう一度なんて言ったって戻すことは出来なくてあの時はなんて言ったっけ思い出せないふりした必死に笑ってみたって静かな波の音が心の奥の方で 騒ぎ出す 大人にな…

  • 明けない夜 – 秀吉

    悔しくても悲しくても戻せない日々をゆけ今はただ明けない夜に この身を委ねて 酔ったふりの体を引きずって投げつけたベッドでうずくまる眠りの手前で立ち止まって解けない糸をほどいてるいつからかずっと同じ映画を繰り返し見てる感覚で感動や熱狂といったそれは1、2回目で飽きてる 聴こえてくる また聴こえてくる止まない雨は今もここで降り続けている 悔しくても悲しくても戻せない日々をゆけ零れそうな涙をこらえて笑っ…

  • ヌル – 秀吉

    嘘と真実とその間を行ったり来たり気づけばいつからかどれがどれかわかんなくなってて僕らの間では正論はいつも間違いだったの熱はもう機械のよう電源を切ったみたい 流れるように何か消えてったような見渡す限りここにはもう誰も 切なくて悲しくて求めあっていく僕らは抱きあって寄せ合うと顔は見えないんだねそれでも目を閉じてこの手で包み込むけど背中は温められなくて 理想と現実とその間を行ったり来たり気づけばいつから…

  • ナイフ – 秀吉

    ナイフを持って人ごみで ひとりぽっち夢を見るみんなが僕を睨むから 見上げてしまった青く澄んだ空をさぁ 切り裂いて わけもわからずに書き続けた二十数年の物語が音もなく崩れてゆく時のあんな感覚におびえてる バイトは先週クビになって彼女はもうきっと帰らなくて狭かった6畳のこの部屋が寂しさと一緒に広がった 読み返したって退屈な話ひきちぎるページも空白で ナイフを持って人ごみで ひとりぽっち夢を見るみんなが…

  • はなればなれのそのあとで – 秀吉

    はなればなれのその後であなたの声が聴こえてくる二度と会えない僕たちにも同じ朝が来る 曇った硝子の向こうであなたが何か伝えている言葉だけ切り取っても表情はいつも見えない せめてその手のぬくもりを感じることができたらと叩く手に感じるのは硝子の冷たさだけでした はなればなれのその後であなたの顔を浮かべてみる失くさなければ気づけない心に雨は降る あなたを思う気持ちをちゃんと伝える術を知らず丸めては捨てた言…

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