真木柚布子

  • 紫式部~越前恋つづり~ – 真木柚布子

    障子あければ せせらぎのもの書きなどを つれづれに風のたよりに あなたの噂春も凍える 武生の宵にあなたの言葉 ああ 信じたい紫の 式部が綴る 恋の文 源氏の君の 残り香か女官(おんな)の肌に まといつくひと夜情(なさけ)に おぼれた寝間は朧(おぼろ)月夜の 寝化粧姿心をよせる ああ 思い人紫の 式部が綴る 恋の夢 名残り惜しんで 越前の重ねた日々を 振り返り十二単衣を 水面に写す揺れる思いは 迎え…

  • 紫陽花(おたくさ) – 真木柚布子

    紫陽花(おたくさ)と花に名前が付くような恋がしたいの貴方とは心に飾る長崎の鶴の港に揺れる灯を二人で数えて夢見ていたい 紫陽花(おたくさ)の花の色どり真似るよなそんな女になれるなら優しい色で恋したい雨が似合いの石畳歩いて下さい寺町通り 紫陽花(おたくさ)は思案まかせの恋をする色で心を見せるなら貴方が望むままで良い南山手の祈念坂並んで歩けば幸せひとつ 人気の新着歌詞 いのち花 – 真木柚布…

  • マンボ大阪パラダイス – 真木柚布子

    待っていりゃ来るわ 電車ならば待ってても来ない それが恋よ何度も泣いて傷ついて やっと逢えた人や夢のような幸せ 失くしたくないマンボ大阪パラダイス離れないどこまでも ついてゆくマンボ大阪パラダイス好きや ホンマ 好きや 尽くしすぎたなら 捨てられると分かっているけれど やめられへんあんたのために生きてゆく 恋は命懸けやだから言わんといてや さよならだけはマンボ大阪パラダイスもう誰も見えないの あん…

  • 空に刺さった三日月 – 真木柚布子

    馬鹿みたいだよね 涙みせるのは みっともないね過ぎる交差点 笑う人の波 しゃがみ泣くあの娘……ほっといておくれ 擦(す)りよるタクシー うんざりなのよ誰かを乗せたら 見向きもしないさ アイツと同じだね……ああ「死にたいよ」なんてただの意気地なしあんた一人じゃない 今夜泣きたいのはあんた一人じゃない 今夜消えたいのは空に刺さった三日月が シンシンとなぐさめる 馬鹿みたいだから 全部置いてきた アイツ…

  • 幾松物語 – 真木柚布子

    口説く男は 山ほど居るが膝には乗せない 雄猫も浮かれ京都の お座敷だけど呑んだ振りして 捨てる酒桂小五郎に芸者幾松 芸者幾松 エ~操立て 新選組の 目を逃れ物乞い姿で 身を隠す三条河原の 橋の下惚れた男の ためならばなんで惜しかろ この命人目忍んで 幾松が今夜も運ぶ 握り飯 「桂はん お身体気つけておくれやすもしも もしも 桂はんが死んだら私(うち)もこの世に居てしまへんえ。」 酔ってうたた寝 大…

  • 紅傘の雪 – 真木柚布子

    降り積もる 雪の重さに 耐えかねて二十四本の 骨さえも 砕けて落ちる 蛇の目傘しがみつく しがみつく しがみつく 女の性の愚かさよ行かないで 行かないで 男のずるさ 知りながら燃えて恋しや 紅傘の雪 雪下駄の 赤きつま掛け 雪をけり急ぐ花緒の 泣く声は どこまで続く いばら道絡みつく 絡みつく 絡みつく けだしの裾のもどかしさ行かせてよ 行かせてよ 一寸先も見えぬまま吹雪悲しや 紅傘の雪 しがみつ…

  • 満天の夢 – 真木柚布子

    降りそそぐ 満天の星に 誓う二人の 寄り添う影さざ波の 囁きに胸が ときめいて 夢見た 夏の夜どうぞ 私の思いを 叶えてください流れる星よ 幸せなあの日に 戻してほしい 夢の世界へ夜空見上げて あなた探すの 金色に 輝く星にも 一つ一つの 未来がある砂浜を 涙して今日も 思い出に たたずむ 秋の夜もしも あの時あなたを 信じていたなら流れる星よ 悲しみを運んで 姿を消して 闇の世界へ明日を夢見て …

  • 藍染の高尾 – 真木柚布子

    隠した心は 捨てたはず今更素顔に なれようか夢だけ置いて 行きなんし嘘で終われば 良(よ)いものを聞けば涙が あふれ出て一人の女に 戻ります 紺屋(こうや)のその手が 藍色に染めゆくものなら 今すぐと覚悟は誰も 止められぬ煙管(きせる)差し出す 指先は厚い化粧の その下でうっすら染屋の 色になる 待たせたお人に 尽します全てを委ねた 藍染の高尾を待って くれなんし今のうちから 少しずつ嘘も言葉も …

  • 時には花のように – 真木柚布子

    時には 桜のように 夢を運んで 舞いましょう時には バラのように 高鳴る胸の ときめきを愛しい人に 捧げましょう移り行く 季節はいつも 変わりなく雨風に 打たれる 時もあるけれど涙はいつか 枯れるもの それが人生 それが人生 時には すみれのように 陰でやさしく 支えましょう時には 百合のように あなたにそっと 寄り添って疲れた心 癒しましょう移り行く 季節はいつも 変わりなく足早に 時代は 流れ…

  • 大和路 – 真木柚布子

    「空蝉(うつせみ)のあはれ写(うつ)せし水桶(みずおけ)は揺(ゆ)るる恋唄(こいうた)とほく響きて」 山(やま)の辺(べ)の道 空青く緑の苔むす 秋篠寺(あきしのでら)あなた忘れの 旅なのについてくるのね 想い出が故郷(ふるさと)じゃないのに 大和路は哀しい時に 来たくなる さえずる鳥も 野の花も茶店ののれんも 暖かい揺れる川面に 浮かぶ顔そっと消します 手を入れて故郷(ふるさと)じゃないのに 大…

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