誰を待つのか 涼しい顔で
白いパラソル くるくるまわし
納屋橋あたり 絵になるあなた
声をかけようか 誘おうか…
緑もえたつ 名古屋の街は
うまれたばかりの 光のシャワー
謎めくひとに ほほ笑みのこして
風のように 花のように
桜通りに あゝ消えた 麗しいひと
俄雨降(にわかあめふ)る 並木の舗道
長いまつ毛に 愁いをためて
恋唄似合う すてきなあなた
ついてゆこうか 広小路
濡れてときめく 名古屋の街は
着物姿を やさしくつつむ
ふりむく視線に 小首をかしげて
雨の中を 煙るように
錦通(にしきどお)りに あゝ消えた 花陰のひと
緑もえたつ 名古屋の街は
うまれたばかりの 光のシャワー
きっと この恋 かなえてくれそう
風のように 花のように
名古屋の街で あゝ夢を追いかけるひと
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一筆まいらせ候 – 真咲よう子 逢いたくて死にそうよ 思いの丈を一筆 あなたに まいらせ候夜ながのこの秋が わたしを焦(じ)らしますもう これ以上 待てませぬどなたに移り気 されたのですか…単
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越前 雪の宿 – 真咲よう子 竹がはじけて 雪がちる胸が泣きます しくしくとつらい つらいの どうすりゃいいの思い切れずに また一夜明かす越前 恋の宿そっとあなたの 手を握り熱い私の 胸にお
秋桜の宿 – 真咲よう子 すきなお酒で 酔わされてくずした膝には 月のかげあなたって あなたって あゝ悪いひと逢いたいときだけ 呼びよせる信濃路 いで湯の 秋桜の宿こんなちいさな 襟ぼく
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名古屋ブルース – 真咲よう子 遊びなれてる 人なのに燃えたお酒に ついまけて今夜だけよと 許したわたし花が散ります花が散ります 栄町夜が来るたび 泣かされてほどく女の 名古屋帯一度だけなら
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愛愁 – 真咲よう子 愛を断ち切る 夜汽車から町の灯りが 消えゆく一人ぼっちの 胸を濡らして熱い涙が あふれる窓に浮かぶ あなたの顔あの日のように やさしいもう一度 凍るからだ抱きし
北の砂丘 – 真咲よう子 行く先も 告げないで北の砂丘に ひとり来た振り向いた 足跡は今も恋しい 涙です「あなたもう 別れましょう」わたしもう 疲れたのあの胸に 二度と帰らない風が哭(な
不知火恋歌 – 真咲よう子 恋に死ねたら この八代海(うみ)の夫婦(めおと)蛍に ふたりはなれるそんな悲しい 伝説を私に教えて くれたひと逢いたかねぇ あん男(ひと)に涙でるほど 逢いたか
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