瀬川瑛子
-
萩の宿 ~令和ヴァージョン~ – 瀬川瑛子
月に照らされ 金色(こんじき)に光る芒(すすき)が 風に泣く求め合う 肌と肌ひとつに溶(と)けて 闇に舞うしのぶ逢瀬(おうせ)の 萩の宿 あなた私と 死ねますか生きて添えない 運命(さだめ)ならゆるされぬ ふたりゆえ愛(いと)しさよけい つのります月の松島 萩の宿 白い障子(しょうじ)の 薄明り遠い波間の 音をきく夢ならば 醒(さ)めないでいのちの限り 咲かせたい恋がはかない 萩の宿 人気の新着歌…
-
春の海 ~令和ヴァージョン~ – 瀬川瑛子
鍋と茶碗を 揃えただけでそれを所帯と 呼ぶ頃は何のつらかろ 逆巻く波もたのしい苦労と 受けとめてしぶきを浴びる 夫婦岩 波をかき分け 出てゆく舟を隠れ筏が じゃまをする目には見えない 命の瀬戸を心の目をあけ 漕ぎ抜ける男の夢は 春の海 海に浮いても 波には染まず空に浮いても 鳥のままうたう鴎の のどかさ白さこの世の理想を うつし絵の調べにのせる 春の琴 人気の新着歌詞 雨、降りやまず –…
-
ブルースを聞かせて – 瀬川瑛子
店が終わって タクシー待てば星が消えてく 港町今日もやっぱり 空車(くるま)は来ないついてないわと ため息ひとつあなた聞かせて もう一度懐かしの 懐かしの ブルースを 化粧落とした 鏡の中に見えてきたのは お母さん窓をあけても 波止場の風が泣けとばかりに ほゝ打つだけさあなた聞かせて もう一度忘れじの 忘れじの ブルースを なみだ馴れした 女だけれど拗ねちゃいないわ 心まであてはないけど カモメの…
-
めおと浜唄 – 瀬川瑛子
高いヒールで よろけるように漁港(ここ)へ来た日は 夏至だった死ぬ気の私 抱きよせて死ぬ気で生きろと 言った人ハー エンヤラエンヤ エンヤコラセ今じゃ番屋で 飯を炊き大漁旗待つ 浜女房…一番星見つけた 女の倖せ見つけた命あずけて 生きるよ あんたとね 板子一枚 修羅場の海であんた今頃 網を打つ守り袋に 無事祈り黒髪ひとすじ 持たせたよハー エンヤラエンヤ エンヤコラセ戻りゃ凍えた その身体(からだ…
-
愛恋川 – 瀬川瑛子
あなたとならば 小さな舟で流れて行きましょ どこまでも古い女で いいのです尽して幸せ 呼び寄せるふたりのさだめ 恋灯り点(とも)してうれしい 愛恋川よ 身を寄せ合って ふたりでくぐる世間という名の 橋の下どこへ着いても いいのです水面を流れる 浮き草がふたりのさだめ 似ていても苦労がうれしい 愛恋川よ あなたと夢を 追いかけながら櫂(かい)にもなります 艪(ろ)にもなる明日は遠くて いいのです岸辺…
-
黄昏みなと – 瀬川瑛子
セピア色した 思い出抱いて愛が途方に 暮れるまち港を出てゆく 外国船よ女のみれん 遠くまで 連れてって…忘れきれずに 今日も一人の 黄昏みなと 海を見渡す オーシャンタワーグラス片手に 寄り添ってあなたの胸に この身を預けこのままずっと 二人きり 永遠に…未来(あす)を夢見た 遠いあの日の 黄昏みなと 風の便りも 届かぬ街に季節(とき)が移ろう 波止場みちつがいのカモメが 逸(はぐ)れて一羽私のよ…
-
夢の中で – 瀬川瑛子
夢の中で ひどく泣いて目覚めても まだ涙止まらない わたし一人で すべてを背負い生きて行く この街で失くした 愛の片方を抱きしめて 夢の中の 遠い人は今も優しく 笑っているのに 憎みながら 別れたならどんなにも 楽でしょう悲しみも めぐる季節も 積もる時間も思い出は 辛いだけ二人過ごした あの街も歩けない 夢の中で いつも逢えるだからお願い 夜明けよ来ないで わたし一人で すべてを背負い生きて行く…
-
いのちの人よ – 瀬川瑛子
岬に立てば 風が吹く行きどまり 波の音遠い遠い 想い出の未練を抱いて やっぱりあなたが 私の命でした 嫌いになった わけじゃない若すぎただけあなたのためと 決め込んで別れたのに 悔やんでも 悔やんでももう時間は戻らない あなたともしも 生きたなら暮らしたら 暮らせたらどんなどんな 人生を過ごしたでしょう 普通に倖せ 小さな街のすみで この世をいくら さがしてもどこにもいない愛した人は ただ一人それ…
-
星のブルース – 瀬川瑛子
どうせはかない 他国の恋はほろり夜空の 流れ星消えたからとて泣くにも泣けぬせつない星の ブルースよ 若い生命を かけてもみたが胸のランプにゃ 灯も消えた花よなぜ散る一夜の風にみだれる星の ブルースよ 旅の心に ネオンがしみるあすはまた行く 北の果て恋の痛手のさすらい唄は消えゆく星の ブルースよ 人気の新着歌詞 雨、降りやまず – 瀬川瑛子 あんた、疲れましたか人生は 難儀ですね雨はいま…
-
父娘酒 – 瀬川瑛子
どの面(つら)下げて 帰ってきたと叱る父さん 目に涙詫びる言葉も 声にはならず切れた絆を 手繰(たぐ)って結びこころ通(かよ)わす 父娘酒 世間の水の 苦さを知って親の情けが 身に沁みたなにも無かった 振りして今はむかしばなしで 一合二合夢に見ていた 父娘酒 無理しちゃ駄目と 顔見る度に言ってみたって 上の空丸い背中が 小さく見えて世話を焼かずに いられやしないそれが嬉しい 父娘酒 人気の新着歌詞…