溝渕文

足音 – 溝渕文

今日も私 あべこべ 昨日も そう
「ここにいるよ。」って暗闇で言った

「楽しい。」って笑うくせに 言ったあとに
顔がしゅんとしちゃうのは何で?
すごく遠く感じても 聞こえるよ
大好きなあの足音

恥ずかしい? かっこわるい?
生まれてきたからには
それはもう置いといてもいいんじゃない?
顔上げて そのまんまで
笑いかけたら 一瞬で世界が変わる

今日も私 気まぐれ 昨日も やっぱり そう
さっきふりむいて 目だけで何て言った?

「さびしい。」って思うくせに 近寄ったら
いつもどこか逃げちゃうのは何で?
すごく遠く感じても 聞こえるよ
大好きなあの人の足音

恥ずかしい かっこわるい
生きていくというのには
そういうの ついてくるもんなんじゃない?
見つめ合って そのまんまで
抱きしめ合えたら 一瞬で世界は変わる きっと

自分で自分の足つかんで
心はもがいている
そっと 手を緩めて
軽くなるよ

なさけない 逃げ出したい
それでも立ち上がって歩くあなたは
輝いているじゃない
顔洗って そのまんまで
走り出したら 一瞬で世界を変える

恥ずかしい? かっこわるい?
生まれてきたからには
それはもう置いといてもいいんじゃない?
顔上げて そのまんまで
笑いかけたら 一瞬で世界が変わる

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