このたたかいが終わったら
友だちをさそって弁当を持って
町でいちばん高い山にのぼろう
はればれと見下ろす
生まれたばかりの町の
とどろく産声を聞こう
おしまいまでやりとげた充実で
胸をいっぱいにしよう
このたたかいが終わったら
力強く誇ろう
まだだれも見ぬ地平線を描くという
難しいほうの道を選んだこと
失ったものより残されたものに
こころをそそぐと決めたこと
あえぎながら歩いても
小さな花を見のがさず
ありがとうと声をかけたこと
このたたかいが終わったら
大きな声でうたおう
消えいる心を支えてくれた歌
そして それよりもっと大きな声で
これでもかと泣こう
胸をしばっていたかなしみを空に放して
新しい日々を抱きとめよう
遠い国でまだ続く
いくつものたたかいから目をそらさずに
人気の新着歌詞
海へ – 渡部陽一 (父)最初はなだらかな曲線だった妻のお腹が日ごとにふくらみを大きくしていって今では すぐにもはちきれそうないきおいだ君は待遠しくしていた私たちの 最初のこどもこ
消しゴム3回 – 渡部陽一 大学受験を目の前にしたタカシの家は両親と祖母と妹の五人家族で 暮らしに余裕がありません両親には学費の安い大学なら行かせてやると言われましたがそういう大学の試験が
組曲 アリガト – 渡部陽一 1、からだうたを歌うための声だろう演説するための声でなく歌にすませるための耳だろう何もかもを 聞き逃さないための耳ではなくいとしい耳たぶをそっとなぞるための指だ
問いかけ – 渡部陽一 読み書きを学ぼう数の数え方を学ぼう同じ年ごろの友だちと同じ空気を吸いながら机や椅子がない教室でも教科書とノートが足りなくても昔の偉大な人の教えを学ぼうそこから今
明日の方角 – 渡部陽一 これは役に立つ本だ と君は言うたった1ドル 買わなきゃ損だ自分じゃ読めない古雑誌を売りつける君のこすりつけてくるからだの匂いと泥のつまった指の爪妹が家で死にそう
このたたかいがなかったら – 渡部陽一 このたたかいがなかったら子どもは物売りに出かけずにすんだ毎日欠かさず学校へ通えたけれどこのたたかいがなかったら家族を残してやってきた異国の兵士と友だちになること