津村謙

母三人の歌 – 津村謙

街の夕風 つめたい夜風
女心に なぜ沁みる
泣くな泣くなと いとし子胸に
流す涙も 母なればこそ

雨に嵐に まだ降る雪に
つばさ傷むか 迷い鳥
知らぬ他国の 山越え野越え
流す涙も 母なればこそ

思い諦め 去り行く影を
呼ぶか木霊の あの声は
乳房抑(おさ)えて あとふり向いて
流す涙も 母なればこそ

人気の新着歌詞

夕陽に走る汽車 – 津村謙

赤い夕陽の 光りを分けて汽車は行く行く 汽笛は叫ぶシュッポ シュッポシュッポ シュッポ シュッポー何だか 旅に出たくって一人でやって 来たもののさぞや今頃 銀座

霧雨のけむる道 – 津村謙

霧雨が 煙る道何処までも 何処までも明日はいずこの 空の下別れ別れの 運命(さだめ)ならあゝ せめて せめてこの一刻(ひととき)を街の灯も にじむ道泣きながら 

月夜の笛 – 津村謙

村はお祭り お山は月夜私はぴいひゃら 笛自慢高い櫓(やぐら)で 笛吹くときは三里ひびいて ええ風となる旅の一座の お下髪(さげ)の娘紫蘇(しそ)の実かみかみ 月

マルーシャ可愛いや – 津村謙

そなたと別れの 夜はつらい別れてしまえば ネエ マルーシャ可愛いそなたの 唇はほかの男に 触れるだろ夜はまっくらだ 夜はこわいマルーシャ 可愛いや可愛いや マル

赤いマフラー – 津村謙

馬車は揺れるし 心は重し泣くに泣けない 流れの旅よ赤いマフラーは あの娘の形見抱いて偲ぼか あの夜の夢を風のまにまに 流れて暮らす旅の花なら 名もない花よ赤いマ

リルを探してくれないか – 津村謙

街で泣いてたリル噂ばかりのリルたずね歩いて 幾年月も過ぎてせつなく 涙であえぐどこに消えたかリルくにも知らないリル上海帰りの 上海帰りのリルを探してくれないか泣

流転わらべ唄 – 津村謙

胸に風コが ころげる夜は故郷(くに)のいろりの ぬくみが恋し帰るあてないあの空あたり 空あたり「一番星 見つけた」母の瞳(め)のよな 濡れた星銭コ無くして あの

マドロス追分 – 津村謙

愛(いと)しおまえをヨー甲板(デッキ)で呼べばヨー暗い波間を 鴎になって恋し恋しと 泣き泣き飛んだ遠い港へ 泣き泣き飛んだ無事で着いたかヨーおまえの夢にヨー俺ら

一筆しめし参らせ候 – 津村謙

一筆しめし参らせ候そなたの去った 長崎は恋のむくろの 港街暮れて出島に 灯る燈(ひ)も泣いているよに 泣いているよにあゝ うるみ候そなたと聞いた 浦上の鐘が消え

紅椿の唄 – 津村謙

燃えて咲いても 紅椿散るが運命(さだめ)の 身は悲し君と歩いた 思い出の海辺一人たどれば 胸は痛むよ何をむせぶか 紅椿昏(く)れて身に沁む 風の中君と眺めた 思

緑の牧場 – 津村謙

朝だ霧が晴れたよ 緑の牧場可愛い山羊の背から 陽が昇るああ 夢が燃えたつ歌も朗かな朝だ青い小径辿れば さえずる小鳥誰か何処かで呼んでる 楽しい牧場朝だまねく角笛

白夜行路 – 津村謙

青いはるかな 空のぞみすさぶ嵐の 中をゆく男ごころも 想い乱れてあゝ暗いなやみの白夜行路に 踏み迷うさだめ悲しく 照すとも燃ゆる乙女の 恋ゆえに越えて生きると 

上海帰りのリル – 津村謙

船を見つめていたハマのキャバレーにいた風の噂は リル上海帰りの リル リル甘いせつない 思い出だけを胸にたぐって 探して歩くリル リル どこにいるのか リルだれ

東京の椿姫 – 津村謙

窓うつ風の ためいきか更けてネオンの 点る街その名は 知らないいつか寂しく 浮ぶ顔あゝ思い出の 胸にすむ東京の椿姫嘆きの酒に 酔いしれてなにも云わずに 泣いてい

待ちましょう – 津村謙

待ちましょう 待ちましょうやがて来る その日まで淋しくって 淋しくってとても たまらぬ朝はそよ風に 逃げてゆく夢のあと追いながら待ちましょう 待ちましょう胸のう

流れの旅路 – 津村謙

紅いマフラーを いつまで振って名残り惜しむか あの娘の馬車は遥かあの丘 あの山越えて行くかはるばる 流れの旅路旅の一座の 名もない花形(スター)ビラの写真の さ

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