河島英五

ノウダラ峠 – 河島英五

こんもりと繁った大木の 木陰に腰をおろしている
山の方から気持ちのいい 風が吹いてくる
幾頭かの馬の列が背中に荷物を背負って
鈴を鳴らしながら通り過ぎて行く
幾つもの山を越えてきた ノウダラ

ワラぶき屋根とドロ壁の家 笑い声をあげる子供たち
谷川の水を水瓶につめて 山を上がって来る娘たち
太陽に照りつけられて流れる汗と土にまみれ
生きものたちに囲まれて生きてゆく人々よ
幾つもの山を越えてきた ノウダラ

何かを求めて旅に出た 僕にとっては この村が
ただの通りすがりではなく 何かを感じさせるとしても
ここにもやはり暮らしがある 暮らしに満たされた人もいれば
何かを捨てて旅に出ることを 願う人もいるだろう
幾つもの山を越えて来た ノウダラ
幾つもの山を越えて来た ノウダラ

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晩秋 – 河島英五

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ほろ酔いで – 河島英五

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Bye Bye メランコリー – 河島英五

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出発 – 河島英五

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行かないでくれ -SLOW TRAIN COMING- – 河島英五

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いのちの旅人たち – 河島英五

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主役 – 河島英五

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街のジプシー – 河島英五

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忘れもの – 河島英五

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