漱石の本
投げだして くちづけした
窓辺の 水の花
あざやかに
ふるえて あなたの ワンピース
白地に花が 浮きだして
とっても 淡くて きれいネ
ソーダ水ふたりで
飲んで とっても涼しいネ
あなたは チェリーを
ほおばって
別れは いつも つらい夢
今宵は もう 遅いから
あなたの 横顔 悲しそう
「語り」
結核前夜のように
ぽくは よく同じ夢を見ます
それで ぼくは汗ばみっぱなし
だから
ぼくの左の肺の中は
水でいっぱいです
もうすぐ
ぼくの左の肺の中に
真赤な花が咲くはずです
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夏草の上にねそべってまぶしい孤独な夢がひろがるひとり目ざめてあくびして 涙ふいた夏の空はヒコーキ雲何にもいわない六月の空はぼくの好きなみずいろです暗闇よ ぼくを
夢のように はかなく私の記憶は広告写真みたいに悲しく通りすぎてゆく淋しかった 私の話を聞いて男のくせに 泣いてくれた君と涙が 乾くまで肩抱きあって眠(ね)たやさ
淋しい ぼくの部屋に静かに 夏が来る汗を流して ぼくは青い空を 見る夏は淋しい 白いランニングシャツ安全カミソリがやさしくぼくの手首を走る静かに ぼくの命は ふ
ネェ何かおもしろいことないかなァ貸本屋ののき下で雨やどリ君はむずかしい顔して立読みしながら本を盗んだぼくの自転車のうしろで孤立無援の思想を読んだ春になったら就職
目覚めてはなつかしい美しき日々よ目をふせて悲しい美しき日々よ歌っても帰らぬ若き日々よ深き眠りのうちに時よ 終れ
夏の川辺に 二人は今日別れるぼくは黙って 草笛吹いたウフフフ~ ウフフフ~君は花がらのワンピースおいて静かに涙色のまぶしい水の中ウフフフ~ ウフフフ~雨に君の泳
長いマフラーふたりで 巻いた君のかじかんだ小さな手ポケットの中で冷たくて いい気持雪よ降れ んーん雪よ降れ んーん去年の夏の君の Tシャツみたい白一色おおわれて
長い髪をかきあげてひげをはやしたやさしい君はひとりぼっちで ひとごみを歩いていたネさよなら ぼくの ともだち夏休みのキャンパス通りコーヒーショップのウィンドウの
桜の花びら踏んで 歩いた君と肩くんで 熱くこみあげた春よ 春に 春は 春の春は遠く春よ 春に 春は 春の春は遠く悲しみは 水色にとけて青い空の 青さの中へ青く
春は まぼろしふたりは 悲しい夢の中君と いっそこのままだめになって しまおうかもどろうかもどろうかそれとも もう少しこのまま 君と眠ろうか春は まぼろしやさし
たとえば ぼくが死んだらそっと忘れてほしい淋しい時は ぼくの好きな菜の花畑で泣いてくれたとえば 眠れぬ夜は暗い海辺の窓からぼくの名前を 風にのせてそっと呼んでく
春のこもれ陽の中で 君のやさしさにうもれていたぼくは 弱虫だったんだヨネ君と話し疲れて いつか 黙り こんだストーブ代わりの電熱器 赤く燃えていた地下のジャズ喫
美しき明日についても語れずただあなたとしばし この時よすべてが なつかしきこの時よすべてが終る この夜にせめて 最後に ラスト・ワルツこの暗き部屋の窓から街の灯
電車が通るたびなつかしくゆれるチャーリーブラウンの店で君を見つけた赤いダウンパーカーぼくのともだちあの頃君は名画座の中でいつもスクリーンの向うに孤独を見ていたネ
ぼくのてのひらで君はふるえているネぽくのやさしい手の中でこのまま 君は 死ねばいい飛べない ぼくの あげは蝶
明日になればどのようにぼくは君を愛すだろう時は 短かくぼくたちはもっと短かい形のない愛はいつもぼくを すりぬけていつか ふたりは淋しい 風になる明日になればぼく
ぼくは淋しい勉強部屋から無力なぼくの抒情を話そう今日は 白い水仙一輪ざしで少しやさしい気分ぼくはページをめくり思想のむなしさを読むアッアッぼくがぼくであろうとし
君は いつかぼくから離れてひとりで大人に なってゆくのサほんの少し淋しくても 君は 都会の中でひとりでやってゆけるサ君が 忘れた砂ぼこりの風が吹くこの街にぼくは
チィチィよハァハァよあなたのいい子でいられなかったぼくを許して下さいぼくはひとりで生きてゆきます声を出さずに笑うくせ悲しきくせは下唇をかむ窓にうつしたぼくの顔初
もしも君が 疲れてしまったのならぼくと観光バスに乗ってみませんか色あざやかな 新しいシャツを着て季節はずれの ぼくの街は なんにもないけれど君に 話ぐらいは