森田童子

  • ぼくを見つけてくれないかなァ – 森田童子

    夢さりし後に何もない ぼくがただポケットに 手を入れて立っているヨ誰か ぼくを見つけて くれないかなァ――。ひとりで埋もれていく このぼくを見つけたら 声をかけてくれるかなァ 覚えていますか今日は 雨が降って君の好きな あじさいの花きれいです。誰か ぼくを見つけて くれないかなァ――。いつも バカな夢を見てるぼくを雨に濡れてますぼくに傘を貸して下さい 小さな生き方を少しづつ覚えてきたような そんな…

  • 早春にて – 森田童子

    君の好きな強い酒あびるほどに 飲み明した長い夜があった淋しく二人眠った 始発の電車ただ陽射しだけが まぶしく話す言葉もなかった悲しく 色あせてゆく 青春たち 黒いトックリのセーターと交換した君の黄色のシャツをぼくはまだもっていますもうすぐそこに夏はきています君は元気ですか 君の好きな黒いセーター故郷へ帰る後姿いつまでも見ていた肩をたたいてただ友情だけは信じると 淋しく笑った君の顔 おぼえてる悲しく…

  • ぼくのせいですか – 森田童子

    口に銜(くわ)えし 夏草の君に口移(うつ)して くちづけの夏の野辺は サワサワと風にうねって 海のようです去年の夏にあなたが海で死んだのはぼくのせいですか 砂浜に影落して前髪あげし くちづけの海はやさしすぎて海(なみ)を見ているだけでしたネ去年の夏に あなたが海で死んだのは海のせいですか 人気の新着歌詞 G線上にひとり – 森田童子 夏草の上にねそべってまぶしい孤独な夢がひろがるひとり…

  • ニューヨークからの手紙 – 森田童子

    涙に にじんだ四月の空よ淋しき巨人 ニューヨーク声をこらえて 私はあてのない長い手紙 今日も書きます季節の風が吹いたらどうぞ 伝えてほしい揺れる菜の花恋人ともだちどうぞ 私を 忘れてほしい 深い ゆううつのサブ・ウェイ冬の海 ニューヨークひとり 私の 白くはく息うつろにとても 淋しい季節の風が吹いたら どうぞ 伝えてほしい揺れる菜の花恋人ともだちどうぞ 私を 忘れてほしい 人気の新着歌詞 G線上に…

  • 淋しい素描 – 森田童子

    浅き夢みし人の世は酔いを重ねてただ 悲し泣くも笑うもただ ひとりいつか 畳に うつ附してしばし 浅き眠り 春の夜 悲しき想いあとにおかしく死ぬことやめて帰りきたり暗き部屋に雨の音眼の上に 腕附せばしばし 浅き眠り 春の夜 人気の新着歌詞 G線上にひとり – 森田童子 夏草の上にねそべってまぶしい孤独な夢がひろがるひとり目ざめてあくびして 涙ふいた夏の空はヒコーキ雲何にもいわない六月の空…

  • 風さわぐ原地の中に – 森田童子

    風さわぐ 原地の中に俺とお前が涙ぐんで 立ってるヨまるで 記念写真みたいにサなつかしい故郷 目の前にして丁度ひと昔前と おんなじでお前十七 俺十九の春だった あばよ チマよ俺とお前が街から街を 流れたヨ都会の夜の まぶしさに眠るのも忘れて 遊んだヨ丁度すっからかんの文無しはお前十七 俺十九の春だった 俺とお前は 幼なじみのようにいつもふたりだった二つ年下のお前はとてつもないことを 考えついては俺を…

  • 愛情練習(ロシアン・ルーレット) – 森田童子

    愛の調べに 目隠ししたあなたと踊ろうヨ ステップあの日のあなたと――。あの夜がまわる――。踊ろうヨ 踊りましょうヨ ステップ愛はロシアンルーレットのようです傷ついて あなたを傷つけて――。ああ 白いドレス揺れて あなたきれいネ――。 愛の調べに 想い出しましょう少しづつ 想い出しましょうヨ ステップ夜が終る――。あなた怖いのネ――。踊ろうヨ 踊りましょうヨ ステップ愛はロシアンルーレットのようです…

  • ぼくは流星になる – 森田童子

    キーラキーラキラララお星様 キラララ夏休みの午後のプラネタリウムの暗がりでぼくは孤独に サザンクロス見つけるアッアーアー流れ星見つけた キーラキーラキラララお星様 キラララアパートの窓辺で洗面器にお月様うつしてくやし涙で ぼくは顔を洗ったアッアーアーお月様 こわれた キーラキーラキラララお星様 キラララ満員電車の中でぼくは左耳を押さえて去年の夏の海鳴りを聞いてるアッアーアー地中海まできちゃった 人…

  • 憂鬱デス – 森田童子

    畳にうつぶしてはおもしろくなく体をねじってみてはおかしいただ自堕落におぼれてゆく日々にひとりここちいい明日に祈る気持もなく明日に生きてみる 悲しい夢に目覚めて歯を磨く洗濯の乾き淋しいにおいただ何もなく青いだけの空はひとりここちいい明日に祈る気持ちもなく明日に生きてみる 淋しき夕辺に郷里からの小包を開きひとりサクサクと柿を喰らうやがてのどもとに冷たく腹にしみるひとりサクサクと柿を喰らう 逆立して見て…

  • 狼少年・ウルフボーイ – 森田童子

    地平線の向こうはお母さんとおなじやさしさがあるだから ぼくはいつも地平線の向こうで死にたいと思います 地平線の向こうにはぼくとおなじさみしさがあるだから地平線よぼくが目を覚まさないうちに遠くまでつれていって 地平線の向こうには夏の草花が咲きみだれていますだからぼくはいつも君の胸に抱かれて眠りたいと思います アーア アーア アーア アーアーア アーア アーア アー 狼に育てられたぼくは涙も笑うことも…

Back to top button