柴田聡子

Passing – 柴田聡子

長い長い渋滞の静けさに雨
見つけてほしいから探すように
光ってる高速の出口

泣くのこらえながら
思ったよりもはやく大人になる
とっさのひらめき握りしめた手のひら
たまにひらいてみる

「ここ2ヶ月いそがしいの?指が痩せるほど」
見抜いていたきみの前ではとくにしぶとくいたくて

とりどりの花が一気に開く蒸し暑い朝まで
眠れないとしても夜毎窓に耳をあて
聴こえるままさえずる

たのしそうに溢れる人混みに押されて
彩られていく目が見慣れないほうばかり向く
つんのめったところに石ではなく手が待つ
運命かどうか 地面を這ってつかむ

ビルにのぼれば 野原のように平らな丘
ぜいたくした 自分をなぐさめるために買った果物

青空の下であたらしいシャツの封を切るときめき
目を閉じ吸い込む布のにおい
恋がしたい

人気の新着歌詞

狼少年パグ – 柴田聡子

とじてとじてあけないでそっとそっとしずかにしてぬいてさしてえらぶ足月がどんなにきれいでもおこさないでよばないで山びこは眠ってるおおきい声をださないで急にあかりを

あさはか! – 柴田聡子

この部屋がふとんだらけになればいいのにきみとわたしの実家でいちゃいちゃしようよねーちょっと起きようよとかねーちょっと起きようよとかねーちょっと起きようよとかそん

ファイトクラブ – 柴田聡子

こんな夜中に電話をかけるあの男はあたまがおかしいそれを今かと待ちかまえてるあの男もあたまがおかしいそんなふたりのあいだにはさまってにこにこしてる女のあたまがきっ

サン・キュー – 柴田聡子

さけがのみたきゃはかばへいけよポンしゅにしょーちゅなんでもあるぞじじいもばばあものろいはしないさけがのみたきゃはかばへいけよさけがのみたきゃはかばへいけよポンし

わかっているのに – 柴田聡子

ふたりで読めない手紙送り合ってため息ついてパンパンパンパン パパパパパパパン パパパパパパパンパンパンパンパン パパパパパパパン パパパパパパパンわからない言葉

マンドリン・ピアノ・デュエット – 柴田聡子

読めない漢字の連続で何度も電車を乗り間違える桜が道に散っている何一つ春のかがやきが無い川と、山と、海と浜趣味で続けたマンドリン聴かせてみたいと思ってたけどあなた

悪魔のパーティー – 柴田聡子

年越しそばを食べて初詣からもちつきまで寒いところにしばらく旅にいち早く風に吹かれて梅を愛でて桜を愛でて夜桜まで見物してストーブなしで夜を越えてここからはこれから

ばか・あほ・まぬけ – 柴田聡子

朝焼けのふたりはせのびを競う肌にのこった暗やみをほろう見守るもの見てるもの何ひとつないのが自慢の時間、寝ても覚めても進まないほとほと疲れてお手上げの夜更かしでむ

ぼくめつ – 柴田聡子

からだがすごくすごく寒い具合がすごくすごく悪いめまいと震えがひとつずつ交互に指をかじってくあの時座り込んだことを倒れたって言うのかな人に埋もれて眠りたい肌に埋も

ポイズンレークパーク – 柴田聡子

心がね心がねって胸のまえで心がね心がねってまるをつくってそこに心なんてあった試しが無いけどまるいかたちが月に似てるね空気がね空気がねって息を吸って窓がね窓がねっ

好きってなんて言ったらいいの – 柴田聡子

れんこんの穴にお箸を詰めて冷蔵庫にそっと置いておいて見つけたきみは何も言わずお箸を抜いて支度を始めるそんなくらいの溝に苛まれてはげしく怒りを覚えるなにもかも許せ

ニューポニーテール – 柴田聡子

わたしからあなたへの手づくりのプレゼントわたしがずっと使ってきたわたしをあげる!わたしからあなたへのまごころのプレゼント使い古してきたからできるだけ早く捨ててね

愛の休日 – 柴田聡子

ころころころころ転がって ころころころころ転がってころころころころ転がって ころころころころ斜面をころころころころ転がって ころころころころ転がってころころころ

コーポオリンピア – 柴田聡子

こころこめすぎたら変なプレゼントよろこんでるよろこんでくれてる変なところから変なそよ風がそよいでいるそよいでいるなにも思わずになにも考えずに青空にそびえたつコー

リスが来た – 柴田聡子

ぼくは好きな人の名前がどうしても思い出せないここまで出かかっているのにノドの方まで出ているのにリスが来る リスが来るずいぶん平たくなったなきみはどこか理不尽でい

さばーく – 柴田聡子

言っちゃうばかも言えないばかもどっちもばかのうなしの憂いいっちょまえにいきぬきしすぎせいせいしすぎてこわいラブレター ラブレター日々の支え悪趣味バーで待ってて暇

忘れたい – 柴田聡子

しみのあるカーテンしおれてるサボテンたおれてるそとのあかりは100点満点軽々持ち上げる黒いバイクすすきむせび泣く公園口をきかないで立つ街路樹タイヤには切られた跡

ゆべし先輩 – 柴田聡子

ゆべし先輩もう忘れてしまいましたか先輩白い肌ゆべし先輩春が来ても冬が来ても先輩黒い肌陸上部に入ってハードル飛び越えてもう後ろも振り向かないゆべし先輩 ゆべし先輩

思惑 – 柴田聡子

わたしね急いでさいごの電車帰るふりしてかくれて待ちぶせ声をひそめて背中まるめてたすけてどうしてみてはいけないものみたかっぱかっぱかっぱだぱぱぱかっぱかっぱかっぱ

遊んで暮らして – 柴田聡子

5年もすれば髪も伸びるよ顔つきだって変わってしまうよ女らしくなったって言われてみても男やってたつもりないけど恋にうつつを抜かし尽くして抜かすついでにちょっと転ん

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