東郷美森(三森すずこ)

  • 花火 – 東郷美森(三森すずこ)

    生命(いのち) 儚くてどうせ散り行く運命(さだめ)なら 人は幻をその胸に抱き思い出をその背に抱え歩くという千里 万里の道行く末は果てしなくそのうちに静かな海に飲み込まれていく チリチリリと 燃え盛る鼓動の激しさを抑え幾夜 幾千の星すら打ち抜いて消し去って 生命(いのち) 儚くてどうせ散り行く運命(さだめ)なら今 この躯体(からだ) 丸ごと賭けてみるまで生命(いのち) 頑なに勝負を神が決めるならその…

  • 古今無双 – 東郷美森(三森すずこ)

    我ら古今無双 御國を守る爲にいざや立ち上がりし覺悟轟のごとし散った友の心 忠義をこの身に背負い今や畏るることなかれ ここに戰え 神の許さぬ敵 過去榮えし例しなし勇め迷わず命賭けて 進めさあこの道 友よ 君が守りし大地踏みしめ生きる友よ 明日の我らは戰へと臨む 劔の山登れ 弾丸の雨をくぐれ戰う事は譽 征伐我らが希波濤を乘り越えて 御國よ光輝け守りも攻めも諸共に ここに戰え 靈の灯 消えゆくその時まで…

  • 時計仕掛けの記憶 – 東郷美森(三森すずこ)

    何度目の季節 思い出しても分からなくて 月が欠ける世界中 共謀した時は 騙されてしまう 昨日 前に放った弾が 私の今日を打ち抜いたあのカゲロウ 土に堕ちた 嘘つくのは誰? 冷たい雨 叩きつける靴の裏に 心に感じている伝う涙 海に還って空に成って ああ 濡らしてく テーブルの上に置き去りの手帳 扉開く見慣れないけど 明らかに私の筆跡のデコボコに触れる 昨日あなたにかけた言葉 今の私を慰める穴の開いた…

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