枯葉散る夕暮れは
来る日の寒さをものがたり
雨に壊れたベンチには
愛をささやく歌もない
恋人よ そばにいて
こごえる私のそばにいてよ
そしてひとこと この別れ話が
冗談だよと 笑ってほしい
砂利路を駆け足で
マラソン人が行き過ぎる
まるで忘却のぞむように
止まる私を誘っている
恋人よ さようなら
季節はめぐってくるけど
あの日の二人 宵の流れ星
光っては消える 無情の夢よ
恋人よ そばにいて
こごえる私の そばにいてよ
そしてひとこと この別れ話が
冗談だよと 笑ってほしい
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雪の白さに 逆らうようにひと色紅く 咲いた花世間の風は 冷たいけれど震えるおまえの その肩をきっときっと守るよ この俺がひと冬枯れるな… 寒ぼたん夢にはぐれた
雪が吹雪(ふぶ)いて 流氷寄せりゃ二ヶ月(ふたつき)漁には 出られないあのひと都会(まち)に 出稼ぎに陸(おか)で冬越す ホッケ船ねんねん ねんねこ ねんねしな
春雨は 誰にでもおんなじように 降るのにねどうしてよ 私には心に 降りしきる夕立を よけながら相合傘を さすけれどいつからか あの頃のあなたは もういないあゝ捨
あなたあなたは 知っていますかひとり旅する 日向(ひゅうが)岬に恋の願いを 叶えてくれる神秘の海が あることをあゝ十字架(クルス)の海よ この想い愛する男性(ひ
初雪前線 今年も聞けば涙が頬を 走ります東京に雪が 初めて降ったあの朝駅で 見送ったひとあゝあれがふたりの お別れなんてあれから時間は 止まってる寒い…恋しい…
風に吹かれて 散り急ぐ花を見てさえ 涙ぐむごめんよ…倖せ やれなくて思わずこの手で 抱き寄せりゃ白いうなじが 震えてたおまえは俺の おまえは俺の花はこべ夢を見さ
ユウナの花びらが 風に運ばれて月に照らされてる 波にゆれてますあなたは 今どこの町三線(さんしん)の響き 聞こえますかこんなにせつなくて こんなに逢いたくてこの
幸せすぎた 時間は過ぎて別れが近づく 空港ロビー今のあなたは 東京のひとむかしと違うわ どことなく帰らないで… 行(ゆ)かないで…遠い遠い あの都会(まち)へ…
キープボトルの あなたの名前やせた小指で またなぞるひとり枕じゃ 寝付かれなくていつか覚えた 酒の味夢の破片(かけら)を グラスに入れて苦さ薄める 夢割酒よ私な
ちらちら風花 舞い散る峠姉サ馬コでヨー シャンシャンお嫁入り姉サ泣いたら わたしも泣ける手綱(たづな)持つ手が また濡れるヨーハイハイトひゅるひゅる雪ん子 あの
人には何故 別れがあるの深く深く 愛されていたのに私はもう 誰も愛せないあなただけが 生き甲斐だったからここは悲別(かなしべつ) 北の悲別あなたに帰る 汽車は来
度胸七分で 器量が三分負けずぎらいの 浜育ちカモメが騒ぐ それ曳け網を赤い合羽は 漁場の花さ負けてたまるかヨ おんな大漁船おれが好きかと あんたが言った喧嘩する
恋する泪(なみだ)が こころに落ちておんなは花に なるのです想いを伝える 術(すべ)もなく夜露に濡れて 月をみる恋文草の 花言葉あなたの あなたの胸で咲きたいの
ふたりが出逢って 愛した街をひとりで歩けば せつなくて人影まばらな 公園通り恋しい名前 呼んでみたあゝ忘れない あゝいつまでも貴方のやさしさ あの微笑みを想い出
路面電車飛び乗ったり柿の実盗(と)って怒られたり子供の頃悪戯(いたずら)したけど叱られるのはびりけつのジュン焼け野原の町に帰って来たのも終戦を随分過ぎてから亡霊
神田川(かわ)の上を 電車が横切(はし)り向こうに見える 聖橋(ひじりばし)お茶の水に 来るたびにあの日の恋が 甦(よみがえ)る照れ屋なあなたは 遠くから私をい
愛しては いけないひとと愛しあうのも 人の常生きるか死ぬかと 聞かれたら生きるこの道 選びますわたし賭けたい この恋に貴方もこころを 決めて 決めてくださいしん
さよならね… さよならね…あなたさよならね…この船は夜明けには 海峡出て行くわ好きだよと打ちあけた 祭りの夜のやさしい言葉くちづけを きっと忘れずに帰ってね…
果てしない大空と 広い大地のその中でいつの日か 幸せを自分の腕でつかむよう歩き出そう 明日の日にふり返るには まだ若いふきすさぶ 北風にとばされぬよう とばぬよ
貴方は もう忘れたかしら赤い手拭 マフラーにして二人で行った 横町の風呂屋一緒に出ようねって 言ったのにいつも私が 待たされた洗い髪が芯まで 冷えて小さな石鹸