川畑アキラ

  • 赤花 – 川畑アキラ

    夏の陽ざしに 真っ赤に咲く赤花なぜ人は 後生花(ぐそうばな)と言うんでしょうか 美(ちゅ)らく 美らく 咲ちょる赤花赤く 赤く 咲ちょる赤花肝苦(ちむぎ)り者(むん)や赤花 ひとりぼっちの赤花 部屋のかたすみで 精一杯咲く赤花誰のために 咲くんでしょうか 美らく 美らく 咲ちょる赤花赤く 赤く 咲ちょる赤花淋さるはじどー赤花 ひとりぼっちの赤花 美らく 美らく 咲ちょる赤花赤く 赤く 咲ちょる赤花…

  • ダイナミック琉球 – 川畑アキラ

    海よ祈りの海よ 波の声響く空よ大地踏み鳴らし叩く 島の太鼓(てーく)ぬ響き 海よ祈りの海よ 波の声響く空よ大地踏み鳴らし叩く 島の太鼓(てーく)ぬ響き 風に吹かれて島を歩く 夢に吹かれて海を渡る月に吹かれて涙を流し 罪に吹かれて明日を思う 見果てぬ夢は 奏でてる想い問いかける未来 走るあの空へ 風よ光の風よ 巡る運命(さだめ)の道標(しるべ)よ大地吹き鳴らし叩く 島の太鼓(てーく)ぬ響き 南(ぱい…

  • 島の花 – 川畑アキラ

    黒潮に乗って旅人は島から島へと 海を渡る期待を胸に進むその先に愛する人が待つと信じて どこまでも続く空とどこまでも青い海よその先に見えて来た真珠のようなあの場所が 島の花 空見上げひっそり 咲いてる その命君は ただ そこにいて私の旅を 見守ってほしい 潮風に吹かれ旅人はいつの間にか大人になる夢を語れば 瞳 輝きあどけなさは 子供のままで 「私はあなたみたいに旅することはできない…それでもあなたが…

  • 黒いダイヤの涙 – 川畑アキラ

    時が流れていく 星がまたひとつ消えてくこの ただの命は君に 何も残せないかもしれない だけど知ってて欲しい 厳しい時代があった遠く故郷を離れて 黒い大地に降り立った 明日の夢を信じて 愛する人のためにモクモクと働いた あの煙突のケムリのように 黒いダイヤの涙は 黒いダイヤの涙は私たち 島人の 血と汗でできている 時代は変わって行く 怒りもいつか冷めてく悲しみだけが 残されて すべてを包み込んで行く…

  • 親父殿よ – 川畑アキラ

    たまに田舎に帰っても 相変わらずさ 会話が少ない若い息子よりテレビっ子 ニュース スポーツとにらめっこ 息子が自信をなくして帰ってきたよそんな気持ちを知ってか知らずかあなたは若い頃の話を聞かせてくれるそして最後にポツリ 「人生は不思議さ」と 親父殿よ あなたの生き方が正しいか間違いかなんて分からないけど一つ一つ 顔に刻みこまれた 深いシワがいとおしいのさ たまにじっくり話そうと 食卓囲み会話をする…

  • 親父殿よ~ウヤウムイノウタ~ – 川畑アキラ

    たまに田舎に帰っても 相変わらずさ会話が少ない野球大好きで 頑固者 島の子供達に教えてた 息子が自信をなくして 帰って来たらあの頃と少しも変わらない情熱で若い頃の話を聞かせてくれるそして最後にポツリ 「お前ならできるさ」と 親父殿よ あなたの生き方が正しいか 間違いかなんて分からないけど一つ一つ 顔に刻みこまれた 深いシワがいとおしいのさ 昔みたいに遊ぼうと 三線片手に近くの浜辺へ生まれ島の酒に酔…

  • はたらく手 – 川畑アキラ

    大きな手 はたらく手サトウキビ刈る おおきな手みんなすごいな 大人の手汗が光るよ 青空高いユイヤサーサーありがとう はたらく手ユイヤサーサーありがとう はたらく手 こがねの手 はたらく手明日をつくる 魔法の手つかれも知らず 畑(ハル)に出るみどりの風が 吹き渡るユイヤサーサーありがとう はたらく手ユイヤサーサーありがとう はたらく手 なりたい手 はたらく手大きくなって 夢見る手今日を明日に つなぐ…

  • 朝日が昇る前に – 川畑アキラ

    俺がまだ生まれる前に 島を出た民の話さ目の前に広がる海に 幻の道を見たと言う 働けど日々の暮らしは 砂の様にこぼれ落ちてくまだ知らぬ海の彼方に 楽園があると信じて ああ 船は波をかきわけ 洋々と希望を乗せて祈る気持ち、不安、期待を胸に 明日を見つめてた 朝日が昇る前に この島を出て行こう俺には優しすぎた 海風よ 人たちよ 俺もまた都会で暮らす 島を出た民のひとりさそして今すべてを無くし 思い出す遠…

  • ティダ – 川畑アキラ

    ティダよ ティダ ティダよ ティダティダよ ティダ ティダよ ティダ 太陽の背中に飛び乗った少年高い桟橋から海に飛び込む姿その姿美しく どこまでもたくましい「生きるって素晴らしい」感じてる瞬間さ 海の中から生まれ来る 昇る朝日に感謝して ティダよ ティダもっと激しく 魂を燃やせ魂は 喜怒哀楽を越えた太陽のような ものさ 太陽が背中に はりついた少女はいつの間にか恋する乙女になっていた風になびく髪は…

  • 辺戸岬 – 川畑アキラ

    辺戸の岬に ひとりたたずめば愛しいあなたの背中が見えて 切なくなる けなげに海超える *綾蝶のように飛んで行きたい あなたの元へ いまだ叶わぬ夢 北緯27度線で 引き裂かれた二人の想い夜の海に船を走らせ あなたに逢いに行きたい 「いつの日にか一緒になる」と言ってくれたから『ずっとここで待っています。』 辺戸岬で なぜにあなたの親方様は二人の恋を許さないのか わからないけれど それでもあなたは人目を…

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