川島明

  • 欠けた月の夜 – 川島明

    まだ強い風 潤んだ星空早足の雲 ひどく欠けた月 自由と引き換えに 手にしたものすべて失くせなくなるほど 進めなくなる ミュートできない世界 耳を塞いでも真実に今日もまた嘘少し混ぜながらそれでも廻る世界 音はひどくなるボクを欺いたのは 世界ではなくて きっと ボクだ 街の灯りは 何かを照らしてできた影には 何かを隠して 言葉にならないで 消滅した気持ち気を抜くと 突然 心揺さぶる ミュートできない世…

  • 夜明けの歌 – 川島明

    疲れてばたんきゅうで夜明け前3時過ぎにくるり寝返り打って起きちゃったんだよ君の寝息と子供達のすやすや眠ってる顔見てると僕は涙が溢れた また新しい朝がやってくるそれまでは音符の雨を数えてるあの日の友達は今頃何をしてるこっちに来る時酒くらい飲めるかな 僕という人間が今僕の朝を始める前 吊り革に掴まってぎゅうぎゅう詰めの電車に揺られ人波に逆らって歩き出す夜寝て朝仕事に向かいその繰り返しを月金一度も同じは…

  • Stay Blue – 川島明

    君の声が聞こえている 頭でまだ戯れてる夜明け前のひとり湾岸道路遠くまで青めく世界 君の顔 思い浮かべる もう会えなくなったけれど悲しまないで たくさんの想い出ごと連れて行こう このままBlue Blue 僕らは愛の形をどれだけ抱けるだろう?Blue Blue 誰しも愛に不器用さうまく遊べない子供のまま バックシートにデルフィニウム渡せなかった花束 しおれてしまったあの夜が最後だと知ってたなら この…

  • こんなふうに – 川島明

    こんなふうに笑ったのは いつだろう ねぇ いつだろうそんなふうに思ったのは なぜだろう ねぇ なぜだろう なんでこんな夜に 思い出すひとりあなたのことばかり こんな歳なのに子供のころに 考えたみたい目を開けたままで 夢みてるみたい こんなふうに笑ったのは いつだろう ねぇ いつだろうそんなふうに思ったのは なぜだろう ねぇ なぜだろう 僕の日々が続いたのは あなたの声を聞いたからですそんなふうに思…

  • D Breeze – 川島明

    緑風、青嵐と化す我思う、ゆえに我ありオーバーラップな気持ちを加速させる夜の感情線 前方後方から吹くあたたかな報せを抱えていってそれでいいはず 夜直を手懐けたら明くる日を受け入れるひそやかなダンス踊りだそうか 過剰と不足狭間のない永久シャトルラン呼吸法危ういから道が消える夜の生命線 彷徨うその胴体を迎えにいってスピード合わせないで光が差し込んできたら抜けるさ すベてを撫でるようなしなやかな便りを与え…

  • 若者のすべて – 川島明

    真夏のピークが去った 天気予報士がテレビで言ってたそれでもいまだに街は 落ち着かないような 気がしている 夕方五時のチャイムが 今日はなんだか胸に響いて「運命」なんて便利なものでぼんやりさせて 最後の花火に今年もなったな何年経っても思い出してしまうなないかな ないよな きっとね いないよな会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ 世界の約束を知って それなりになって また戻って 街灯の明かり…

  • where are you – 川島明

    今の僕じゃ2度と戻れない傘があるのですまだ、あるのです 何百分の1の偶然で逢って叱られたい「変わんないわね」と 「肩が濡れる」 腕を引かれた生憎の空も良い望んだんだ その程度の’良い恋’だそれでも欲張りなのか 立派にはなれずにいるのに未熟とはもう言えない 箱の中酸素をなくした世界の上せめて同じ天気の下いさせて ゲーム一度始めたら没頭してしまうのとか人見知りだとか 運動は か…

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