島津ゆたか
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ふたり道 – 島津ゆたか
あなたの生命と わたしの生命ひとつになるまで 息をとめ抱きしめて あなたどこかこの世の かた隅にともす灯りが あるならばあゝ夢をこの手に ふたり道 みなし子みたいに わたしのことを明日はひとりに させないで約束よ あなた生きていたから めぐり逢いこれが最後の恋だからあゝ夢をこの手に ふたり道 あなたがいるなら 吹雪の日でも隣に座れば いつだって春ですね あなたまわり道した そのぶんをきっと幸福 つ…
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ホテル – 島津ゆたか
手紙を書いたら叱られる電話でかけてもいけないホテルで逢ってホテルで別れる小さな恋の 幸せごめんなさいね 私見ちゃったのあなたの黒い電話帳私の家の電話番号が男名前で 書いてある奪えるものなら奪いたいあなたそのために誰か泣かしてもいい奪えるものなら奪いたいあなた一度でいいから あなたの肌に爪をたてたい あなたは私の宝もの私はあなたの何なのホテルで逢ってホテルで別れる小さな恋の お相手ごめんなさいね 私…
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ひとり… 憧れ – 島津ゆたか
いつもあなただけの 身のまわりのことそれだけで暮せるなら きっと幸福でしょう心の中だけで 夢を描いても涙がいじわるをして 悲しみ 連れてくる ふたり暮しに憧れたら つらくなるだけあなたはあなたの 生き方が 生き方がある少しだけでいいの 愛されていれば後悔はしないつもり わたしだけの人生一度だけだから めぐり逢えば いつか別れの日が来る想い出を今はせめて 胸に残してほしい心の準備なら いつも出来てい…
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花から花へと – 島津ゆたか
酒場女の ぐちなど誰もどうせまともにゃ 聞くまいに死んでもいい程 命をかけただめなのね だめなのねお酒があなたを 変えたのね花から花へと 花から花へと 行った人 心変わりを 責めてはみても所詮もどらぬ 恋だもの妻ある男(ひと)とは 知らずに惚れたばかでした ばかでした信じた私が いけないの花から花へと 花から花へと 行った人 ぬれたまつげに 濃いめの化粧夜の酒場の みれん花泣いちゃいけない 泣いた…
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つかれたわけじゃないわ – 島津ゆたか
つかれたわけじゃないわわすれたわけじゃないこれ以上できることはなんにもないのみんなあげたわ あなたにだけは裸になれた わたしのこころそむいたのはあなたね傷ついたのはわたし一人で散ってゆくわ花びらみたい つかれたわけじゃないわわすれたわけじゃないこれ以上できることはなんにもないのせめて最後の さよならだけはうそでつくった 想い出に言うのあなたのせいじゃないわわたしはだいじょうぶ泣けるだけ泣いてみるわ…
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デスク – 島津ゆたか
あなたの噂は 聞いていたけれど誘われるまま 私あなたの腕の中一度だけ破目をはずした夜でした私には優し過ぎたのあなた あなたに抱かれた女です悪い男と他人は言うけどそれでもあなたが恋しくて胸が痛むのよ いい人よ あなたのデスクを 今朝も拭きました仕事言葉で 放すなたが悲しくてこの恋は一夜限りと知りながらこの恋に縋り付きたい私 あなたが愛した女です夜がくるたび思い出されて明日になるまで待てません早く私を…
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故郷の廃家 – 島津ゆたか
幾年ふるさと 来てみれば咲く花鳴く鳥 そよぐ風門辺の小川の ささやきもなれにし昔に 変らねどあれたる我家に住む人絶えてなく 昔を語るか そよぐ風昔をうつすか 澄める水朝夕かたみに 手をとりて遊びし友人 いまいずこさびしき故郷やさびしき我家や 人気の新着歌詞 惚れた – 島津ゆたか ほろりよろけて つまずくおれをそっと支える 細い肩私の大事な ひとだからお酒のむのも ほどほどと寄り添うお…
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愛・ケセラセラ – 島津ゆたか
男なんて 嘘つきと悔やんでみても くやしい春が来て 女はまた誰かを求めて 旅に出る好きだとか 嫌いとか出逢いの中の話は私なら 飽きるほど耳にしたし 歩いたし アアア ケセラセラ なるようになれお酒飲んで今夜が楽しい夢ならいいケセラセラ なるようになれ優しさなど 口先だけねなるようになればいい いくじなしネ ろくでなし自分を恨んでみても一度だけ 死ぬほど尽くしたことも あった女です泣きたいとか 悔し…
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くせになりそう – 島津ゆたか
この幸せは この幸せは くせになりそうあなたのガウンを買いましたそろいのカップも買いました目覚まし時計も買いましたたまには泊って下さいね友達なんかは 招(よ)べないけれどここは二人の 愛の砂の城その気になるなと言われてもこの幸せは くせになりそうこの幸せは この幸せは くせになりそう 家計簿みたいのつけてます料理も上手になりました貯金も少しは出来ました私も結構偉いでしょう電話でタクシー 呼ぶのがつ…
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女のゆりかご – 島津ゆたか
あなたの腕に 抱かれて眠るはかない女の 夢みて泣いた涙が涸れて しまうほど男は背を向けて 女は泣き濡れて男は旅に出て 女は待ち侘びていつ逢える いつ逢える あなたにいつ逢える 男はいつも 女を待たせ淋しい女は 膝抱き眠る花びら飾り 夢飾り男は旅枕 女は夢枕男は旅の鳥 女は夢見鳥いつ帰る いつ帰る あなたはいつ帰る わたしの胸に 乳房に止まれ翼のほころび 癒してあげる安らぎあげる 愛あげる男は羽根を…